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ギリシア神話 (ギリシアしんわ) ギリシア語 ΜΥΘΟΛΟΓΊΑ ΕΛΛΗΝΙΚΉ 詩と詩人 ホメーロス イーリアス オデュッセイア ホメーロス風讃歌 ヘーシオドス 神統記(テオゴニアー) アイスキュロス ソポクレース エウリーピデース アポロドーロス ビブリオテーケー 神 オリュンポスの十二神 アテーナー アプロディーテー アポローン アルテミス アレース ゼウス デーメーテール ヘーパイストス ヘーラー ヘルメース ポセイドーン ヘスティアー 他 ディオニューソス ハーデース ペルセポネー
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登録日:2016/10/28 Fri 08 03 46 更新日:2023/06/11 Sun 14 30 22NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 ギリシャ神話 コレー ハデス ハデスの嫁 プロセルピナ ペルセポネ ヨモツヘグイ 三相女神 乙女 冥っ子 冥府 冥府の女王 冥界 四季 地母神 娘 柘榴 死と再生 水仙 ■ペルセポネ 「ペルセポネ」は、ギリシャ神話に登場する女神。 冥府の女王として知られている。 象徴は水仙、柘榴、蝙蝠。 一般的には主神ゼウスと大地母神デメテルの娘だが、ギリシャ神話が確立する以前の神話ではポセイドンとデメテルの娘ともされていた。 「コレー(乙女)」という名前で呼ばれることもあり、冥府の女王として冥府にいる時の彼女を「ペルセポネ」、地上に戻っている時の彼女を「コレー」とそれぞれ呼ぶという説明も残る。 なおローマ神話では「プロセルピナ」と呼ばれ、春をもたらす農耕の女神として扱われている。 「ゼウスの娘の中で最も高貴」とまでゼウス自身に評される程に強大で有力な神性ではあるが、夫のハデスと同様に、死を忌避する古代宗教の観点からかオリュンポス十二神には数えられていない。 反面、母のデメテルと共に女神の死と再生に纏わる「エリウシス密儀」の主神としても知られており、 古代オリエントから伝播したと考えられる大地の女神の暗黒面を示す神性の一側面であると分析されている。 ※「エリウシス密儀」等の詳細に関しては“デメテル”の項目を参照。 【出自】 前述の様に父神はゼウス、母神はデメテル。 ギリシャ神話では色々と神話を纏めたり、面白おかしく信仰上の縁起が脚色されたりした結果、 デメテルがゼウスの姉とされているために姉弟相姦で生まれた娘となってしまっている。 ……一応解説すると、これはギリシャ神話が統一の後に大神ゼウスを中心に神系譜が再構築されていった事実を示しており、 ギリシャの支配に伴い迎え入れられた新たなる秩序(ゼウス)の下にアッティカの有力な氏神であったデメテルが組み入れられた事を意味している。 現在知られているギリシャの信仰の基本となっている「神統記」あたりだと“伏床に入り”と、女神との聖婚を伝える慎ましい描写となっているが、 後の下世話な脚色をされたギリシャ神話だと、姉(妹)の豊満な肢体に欲情したゼウスにレ○プされた事にされた。 ゼ「なんでや!?」 なお、ペルセポネはデメテルの娘とされているが、神話研究の場では“同じ女神の別の名前”とも考えられている。 これは、ギリシャではデメテルに至る古代オリエントから続く大地母神の神話の系譜がペルセポネにも見られるためで、この事からデメテル信仰から零れ落ちた属性が娘神のペルセポネとして分けられたと推察できるからである。 「神統記」以後のギリシャ神話成立以前の古代ギリシャの神話では、ポセイドンとデメテルの娘であるデスポイナとも同一視されていたが、これも上記と同じ理由で以前にはポセイドンが同地の主神の地位にある神だったから。 つまり、ギリシャ神話に於けるポセイドンはゼウスの支配の確立に伴い多くの属性を奪われた“閑な神”(*1)だったと言える。 天界のNo.2とされつつも妙に海皇様がdisられている印象があるのも、そんなところから来ているのかもしれない。 因みに、ポセイドンにもデメテルを○イプしたとされる神話がある。しかもお互いに馬に化けた状態で。 その辺の神話についても当人達の項目にどうぞ。 【ペルセポネ神話】 ペルセポネに纏わる神話として特に有名なのが、ギリシャに於ける四季の誕生と絡めて伝えられる、冥府の王ハデスとの婚姻の神話である。 例のごとく、神話によって面白おかしく脚色されてしまっているが大筋は以下の通り。 ある日の事、ゼウスは弟である冥府の王ハデスからコレー(ペルセポネ)を見初めたので花嫁として戴きたい、との相談を受ける。(*2) 建前上は三界の統治を分けあったとはいえ、特に貧乏クジを引かされてしまったといえる兄弟神の相談を受け、 ゼウスは母親であるデメテルに婚姻を赦して貰えるかどうか伺いを立てにいく……が、娘絶対溺愛するウーマンたる彼女には素気無く断られてしまう。 血肉を分けあった肉親同士の子供を叔父が欲しがっている異常を止めようとした訳ではなく、 単に娘と別れるのを嫌がったからとか、ハデスが暗い冥府の神だったから……と語られる場合が多い。 デメテルに断られて困ったゼウスは、コレーが母親から離れたところをハデスに拐わせるという一計を案じる。 なお、誘拐はゼウスの提案という説もあれば、痺れを切らしたハデスが独断で行ったとする説もあるが、 後述のように天の理であるゼウスが略奪を認めてしまっているので、どちらにせよ同罪である。 そして、決行の日。 ニンフ達と共に花摘に出掛けていたコレーは、一際美しい水仙の花を見つけて近寄ったが、これこそが冥府の王の罠だった。 突如として黒い馬(黄金の戦車とも)に乗り大地を割って出現したハデスは、そのままコレーを拐って冥府へと連れ去ってしまったのだ。 さて、一瞬のうちに姿が見えなくなったコレーの行方をデメテルは聞いて回るが、余りに一瞬すぎて誰も目撃していなかった。 彼女は次に月と暗闇の女神ヘカテーを頼り、その松明を手に暗闇の片隅まで探すが、娘の行方は杳として掴めなかった。 このまま完全犯罪成立か……と思われていた所に、ヘカテーは「かくなる上は太陽神ヘリオスに訊ねましょう」と助言する。 はたせるかな本物の太陽神ヘリオスは白昼堂々行われた誘拐劇を目の当たりにしており、デメテルの詰問に応じて見たままのことを伝えた。 ハデスが娘を拐った事を知ったデメテルは、日(ヘリオス)と月(ヘカテー)を伴いゼウスに抗議に行く。 これに関しては、誘拐がゼウスの差し金だと看破していた説の他にも、ヘリオスに告げ口された説、当のハデス以外には冥府に力が届く神が最高神くらいしかいないため、直々に罰を与えてもらおうとした説などなどがある。 しかし、前述の様にゼウスはこれを却下したばかりか、「冥府の王たるハデスなら夫として不足はあるまい?」として開き直り懐柔にかかる。 これにショックを受けたデメテルはゼウスの決定を覆せないならと、腹いせに大地の女神としての仕事を放棄してオリュンポスから去ってしまう。 彼女が消えた事により、光は届かなくなり、水が弱まり、生気が枯れた大地からは実りも消えてしまう。 流石に焦ったゼウスは、いつもの様に伝令にヘルメスを立てると、地の果てで老婆に姿を変えて隠遁していたデメテルの説得にかかるが、 彼女は「娘を戻さなければ人間なんかどうなってもいい」とまで言うではないか。 人間からの貢ぎ物が無ければ神も困る、と云うことで、ゼウスは今度はヘルメスを冥府に送り、ハデスに事情を話してコレーを戻すように命じる。 そもそもゼウスの提案でコレーを誘拐したのに今更地上に戻せ、とは矛盾もここに極まれりというほかない。 だが、さしものハデスも最高神の決定は覆せないため、渋々その命令に従うしかなかった。 しかし、ここで彼は一計を案じ、コレーに地上に帰る前に冥府の果物である柘榴を一口でも食べていくように薦める。 これまで丁重にもてなされつつも、そもそも望んで冥府に来たわけではないこともあって頑なにハデスの誘いを断っていたコレーだが、地上に戻して貰えるという気の緩みや空腹もあってか、柘榴を一かじりしてしまった(*3)。 だが、冥府の食べ物を口にしてしまった者は、その分だけ冥府の住人になってしまう。(*4) 地上に戻った娘を喜んで迎えにいったデメテルだが、そこで娘が柘榴を4粒(*5)食べていた事を知る。 こうして、コレーは地上に戻ることはできたものの、柘榴の実を食べた分の期間だけは冥府に入り、その間はハデスの妃である「ペルセポネ」として過ごす事になってしまった。 そして、コレーが「ペルセポネ」となっている間は、デメテルは隠遁していた時のように豊穣の女神の仕事を投げ出して嘆き悲しむため、作物などは実らなくなり、これが“冬”の始まりとなった……という。(*6) ちなみに、拐われてからしばらくの間はハデスを拒絶していたペルセポネだが、婚姻を受け入れてからは仲の良い夫婦となり、 彼女の冥府の女王としての威厳を伝える神話や、後述のように夫に独占欲を見せる逸話も伝わっている。……神って。 ※余談だが、この時のデメテルが嘆き悲しむ様子を星座にしたのが乙女座。 なんでコレー(乙女)が居るのに母親の方、と思わないでもないが、母娘が元は一人の女神であると言われている事も関係しているのかもしれない。 【その他の神話】 ペルセポネに纏わる他の神話として有名なのが、ニンフのメントーに纏わる神話と悲劇の美少年アドニスに纏わる神話である。 メントーの悲劇に関してよく知られているのは、ハデスが地上に棲むニンフであるメントーに懸想して、 これに嫉妬したペルセポネがメントーを打ちのめした上に香草であるミントに変えてしまったという神話である。 ……一方、神話の順番が入れ替わっている場合もあり、元々は冥府を流れるコキュートスのニンフであるメントーこそがハデスの愛人で、そこに妻としてやって来たペルセポネをメントーが罵った事でペルセポネ、またはその母親であるデメテルの怒りを買い、ミントに変えられてしまったというパターンも伝えられる。 此方のパターンはデメテル母娘の悲劇性が薄れるためか、あまり採用されていない印象である。 ハ「そんなに僕を悪役にしたいのか……」 また、前述のように婚姻してからは夫となったハデスを慕っているペルセポネだが、珍しく浮気心を出した事もあり、 その相手がアフロディテと取り合った、アッシリア王女スミュルナが父王との不貞の末に生んだ美少年アドニスである。 アドニスに関してはアフロディテの項目に詳しい。 この神話では、二人の女神の美少年の所有を巡る争いを見かねたゼウスが仲裁に入り、一年の1/3ずつをペルセポネとアフロディテが分け、残りの1/3をアドニスの自由にさせる事を決定しているが、 嫉妬したハデス、またはアレスが大猪に化身してアドニスを襲い殺してしまったと云う。 この時にアドニスが流した血がアネモネの花になり、 嘆き悲しむアフロディテが溢した涙が薔薇を紅く染めて、薔薇は赤い花も咲かせるようになった……とも語られている。 何となくペルセポネ神話に似ているのも当然で、デメテル母娘の四季の神話と同様に、この神話も古代メソポタミアで誕生してギリシャにも伝わった“冥府下り”神話のパターンの一つと分析されているからである。 ちなみに、実はアフロディテもまたデメテル母娘と同じ起源を持つ女神と考えられている。 こうしたルーツが上記のアドニスに纏わる神話やセイレーンの異聞(*7)へと繋がったとも考えられる。 この他、冥府の女王としての仕事ぶりを伝える神話として、プシュケーやシーシュポスを冥府で助けた話や、ディオニュソスの母であるセメレを救い出した神話に於いて名前が登場する場合がある。 【余談】 項目の通り、ペルセポネとはこの女神の冥府による呼び名であるが名の意味には諸説がある。 冥府の女王らしく「光を破壊する者」や「破壊する者」。 それとは逆に「目も眩む光」とする記述もある。 追記・修正はヨモツヘグイしてからお願いします、 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 所詮ギリシアの女神か -- 名無しさん (2016-10-28 09 19 53) ハデスを尻に敷く話はないのか? -- 名無しさん (2016-10-28 10 44 43) ギリシャ女神の中では、ヘスティアさんに続き、常識神な印象......。アフロディテとかヘラさんがアレなせいなのもあって、相対的に見えるだけかもしれないけど。 -- 名無しさん (2016-10-28 10 59 55) 聖闘士星矢に出てきたら夫であるハーデスを盲信するだけの悪役女キャラとして出てきそうだ(パンドラがそれっぽいけど)。 -- 名無しさん (2016-10-28 17 20 26) pixivなどでは、箱入り乙女的な外見に書かれていることが多い。パズドラでは、巨乳で黒髪のお姉さんだったけど。 -- 名無しさん (2016-10-28 17 25 54) なんだかんだ冥府のナンバー2というポジション -- 名無しさん (2016-10-28 17 52 49) 結婚までのプロセスはギリシャ神話だけど、夫婦仲の良さを見る限り、幸せな結婚だったのかなと思う、ほかと比べて浮気しないし、真面目だし、愛妻家だし......。デメテル母ちゃんが拗ねてそうだけどさ。ヘラさんは無言になってそうだけどさ。 -- 名無しさん (2016-10-28 18 04 06) とりあえず、ハデスさん本当につくづく貧乏くじだよなぁ… -- 名無しさん (2016-10-28 20 06 33) ↑ペルセポネがハデスちゃん大好きになっても冬のせいで死者の数増えるっぽいから、折角会えたのに仕事増えるからなあ…まあ長兄の運命とも言えるかもしれない。ゼウスとポセイドンだと冥府収まらんし -- 名無しさん (2016-10-28 20 12 30) ↑ハデス夫妻は冥府が賑わうと嬉しいらしいからいいじゃない。 -- 名無しさん (2016-10-28 20 57 35) カンピオーネって作品だと春と冬を司り回復能力と猛吹雪、冥府落としが使えたりする -- 名無しさん (2016-10-28 22 30 04) ↑3 むしろ、アスクレピオスの医療の腕が高すぎてハデス「冥界に人が来なさすぎてヤバい」ってゼウスに相談してたレベルだし、仕事が増えるのはむしろ割と歓迎するんじゃないかな -- 名無しさん (2016-10-28 23 00 17) ↑実際生き物が一定のバランスで生まれて死なないとバランスが悪くなるよね、食糧事情とか高齢化社会とか。トロイア戦争も実は増えすぎた人間を減らすためにゼウスが計画した説もあるし -- 名無しさん (2016-10-29 00 03 41) メガテンだと美人だが真ん中からバックリ割れてる -- 名無しさん (2016-10-29 00 27 47) 近代の創作においては大抵は物憂げだったり物静かな少女~女性の姿で描かれる(ある意味悲劇のヒロインなので) ただし、場所によっては鉄拳女番長になったりする場合も -- 名無しさん (2016-10-30 23 01 40) 冬の間は冥界にいるって制度は傍から見ればひどいかもしれないけど、ペルセポネ自身からすれば大好きなお母さんと愛する夫といるだけだから何のデメリットもない制度なんだよな。ちなみにペルセポネという名前はハデスから贈られたもの -- (2016-11-12 21 41 55) ギリシャ神話解説漫画ではハデスに対してツンデレになってた -- 名無しさん (2016-11-12 22 08 46) アドニスのエピソード、ハデス主犯説採用すると死ぬと冥府来ちゃうからむしろ嫁のために殺したことになってしまうしなあ。そしてハデスは死を早める方にルールを捻じ曲げた事例はないと。やっぱ考えにくいわな。 -- 名無しさん (2020-05-30 22 18 04) 夫婦仲はいいが、冥界は死後の世界なのでどんなに夫婦仲がよくてもお盛んでも絶対に子どもは作れないという呪われた定めにある -- 名無しさん (2021-06-11 19 47 38) 冥府はヘルメス様以外はなかなか会いに行けないからデメテル様もあせったのだろう。 -- 名無しさん (2021-12-10 11 53 12) ゴッド・オブ・ウォーやアサシンクリードオデッセイなどの洋ゲーでは大人の事情に振り回され続けた憎しみと鬱憤から大暴走する英国王室みたいなキャラとして描かれている。 というか、「勝手に結婚させられたけど、旦那は良い人だしいっか」みたいな物分かりの良すぎる女性キャラとしての解釈はむしろ日本的で浮いてる。 -- 名無しさん (2022-10-28 06 43 52) ↑日本だと昔なら親が全部決めました結婚式で初めて相手の顔見ましたは珍しくなかったからね。でもギリシャ神話の女神と考えると気性が激しくてもおかしくないのか… -- 名無しさん (2022-10-28 07 05 51) 配偶者運はトップクラスにいい女神 -- 名無しさん (2022-11-18 03 44 06) ハデス様が見初められた女神なのでとても「イイ女」なんだろう。 -- 名無しさん (2022-12-07 21 12 40) 名前 コメント
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登録日:2017/11/26 Sun 02 24 00 更新日:2023/10/15 Sun 07 05 56NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ悪魔シリーズ アリスフィーズ ギリシャ神話 ショタコン ゼウス被害者の会 ヘラクレス ヘラ被害者の会 ミーア モンスター モンスター娘 ラミア 一ノ瀬志希 亜人種 人外 人外萌え 伝承 何故かなかなか立たなかった項目 半人半蛇 吸血鬼 夜魔 夢魔 大蛇 怪物 悪女 淫魔 異種姦 神話 蛇人間 蛇女 誘惑 魔物 ラミア(Lamia(*1))は、ギリシア神話に登場する女性、あるいはそれが変じた怪物のことである。 女の上半身に蛇の下半身を持ち、子供をさらって食べたり人の血を吸ったりするとされた。 半人半蛇のモンスター中もっとも著名なものの一体であり、現代のファンタジー文化では蛇人間の代表として扱われている。 【特徴】 ラミアは人名でもあるが、多くの人がラミアと聞いて思い浮かべるのはまず美しい蛇女だろう。 ここでは蛇人間の姿をしたラミアの特徴について解説する。 ○外見 ラミアは美しい人間の女性の上半身と大きな蛇の下半身を持つ魔物である。 後述の通り男を誘惑する性質上、醜悪なラミアというのはあまりいない。 またごく一部の例外を除き、蛇以外の下半身を持つラミアは存在しない。 また彼女らはかぎづめと牙くらいはあっても翼や角などといったいかにもモンスターらしいパーツはあまり備えておらず、 シンプルな女体と蛇の胴体の組み合わせが一般的である。 ○能力 半人半蛇であるラミアは、人間の能力と蛇の能力をあわせもち、さらに魔物としての力までも持っている。 まず彼女らは人間並みの知能を持ち、その両手で武器を操ることもできる。 ただし原典の伝承では、人の言葉はしゃべれないとされている。 ラミアはそれに加えて下半身はもちろん、女性の上半身にも蛇の力を宿している。 蛇の胴体は洞窟や湿地のような場所でも素早く音も無く動くことができ、さらに敵をしめあげる恐るべき武器にもなる。 また女性の上半身にも下半身と同等の膂力、さらには蛇の毒牙を有している。 そして彼女らは人のものでも蛇のものでもない、魔物としての力をもそなえている。 人の言葉を話せないかわりに美しい歌を歌ったり口笛を吹いたりして、その音色で人を魅了する。 さらに彼女らは人の夢にもぐりこむ夢魔としての力もあり、人に悪夢を見せたり眠っている相手の精力を吸い取ったりできるともいわれる。 ○性質 ラミアという魔物の性質・性格として真っ先にあげられるのは、人間特に男性を糧(かて)とするということだろう。 彼女らは子供をさらったり男を魅了したりして、彼らの血を吸ったり精力を奪ったりときにはその体をむさぼり食ったりさえしてしまうのだ。 そしてその手段として男たちを魅了し誘惑するのも彼女らの得意とするところである。 ラミアはその美しい容姿はもちろん前述の歌や口笛、さらには視線や魔術でもって男たちをとりこにし、餌食としてしまう。 しかし餌として襲うだけでなく、人と情を交わすこともできるのが彼女らの最大の特徴。 蛇や魔物の本能で子供をさらうたび食うたびに、人の心が疚(やま)しさにさいなまれてしまい、それらからの解放を強く望んだり 人間の男たちを餌食としてではなく伴侶として選びともに暮らして子をなすこともあるのだ。 【来歴】 ラミアはギリシャ神話に登場する怪物として広く知られている。 しかしギリシャ神話の成立以前からラミアは存在し、現在では神話の怪物ではなく人類種と近縁の存在として扱われることも多い。 ここではラミアの来歴を4期に分けて解説する。 ○ギリシャ神話以前のラミア ラミアは元来、スキタイ(*2)やリビアにおける女頭蛇身の愛と戦いの女神であった。 原型は古代バビロニアまでさかのぼり、風の魔王パズズの妻であるラマシュトゥの化身の一つとも言われる。 ラマシュトゥは創造主である天空神アヌの娘で、家畜の守護神であると同時に人に病をもたらす悪霊たちを統率する死と病の神でもあった。 彼女はみずから人を害することもあり、子供をさらったり妊婦の腹を引き裂き胎児を引きずり出したりし、その子らの血をすすったという。 これらの性質はその後の文明にも引き継がれ、ラミアは戦いなど血なまぐさい分野をつかさどる力強い女神となった。 かの大哲学者プラトンは戦女神アテナとラミアは起源を同一とすると記述している。 しかしラミアを信仰する文明が衰退すると、彼女は神性を奪われ邪悪な面のみを残されて、 子供をおびやかす吸血鬼・あるいは夢魔としてあつかわれるようになった。 そして「貪欲」を意味する言葉ラミュロス(*3)からとった名を与えられ、怪物ラミアとなったのである。 ○ギリシャ神話のラミア ギリシャ神話に登場する「ラミア」とは、ポセイドンの孫として産まれたリビアの王女である。 彼女はゼウスの寵愛を受けたためヘラの怒りをかい怪物に変えられたとされている。 あとギリシャ神話には彼女の他にも「ラミア」と呼ばれた、あるいはラミアに類似した半人半蛇の魔物がいくつか登場する。 この項目ではそれらについても説明する。 ●リビアの女王ラミア 海の神ポセイドンの息子ベーロスは、自身の母であるリビュエーとの間に娘をもうけた。(*4) この女性がのちにリビアの女王となったラミアである。 ラミアはその美しさからゼウスの目にとまり、彼と契りをかわして子供を産んだ。 しかしそのため彼女はゼウスの妻ヘラの怒りをかい、産まれてきた子供をすべて殺されてしまった。(*5) そしてその上狂気にとりつかれ子どもを喰らうようになり、その身も怪物と化してしまうのである。 この経緯については、以下のようにいくつか異なった伝承が存在する。 ラミアはさらにヘラによって「眠り」を奪われ悲しみから逃れられなくなった。子を失った悲しみにさいなまれつづけたラミアは子を持つ母らをねたみ、ついには子供をさらって殺すようになってしまった。ゼウスはラミアから目を外して光を奪い、さらにラミア自身の望みによって彼女を半人半蛇の怪物の姿へと変えた。幸せな他者に近づかれもせず見ずにも済むようになったラミアは、ようやく平穏な心を取り戻したのだという。 ラミアはヘラの怒りを受け、下半身を蛇に変えられてしまった。子を失った悲しみと蛇の貪欲さにより狂気にかられたラミアは、荒野に潜み旅人を襲って殺すようになった。このため人々は荒野の一人旅を避けるようになったという。 ヘラの呪いにより「自身が産み落とした子を喰らう」呪いをかけられ、そのあげく怪物に変じた。 子を失った悲しみのあまり蛇の怪物と化した。 リビアの女王であったころから人喰いであり、怪物として語り継がれるようになった。 いずれの場合でもラミアは人を、特に子供をさらって殺す怪物となり、世の人々に恐れられたという。 ●ヘラクレスとラミア ヘラクレスの伝承に、ゲリュオンの牛を追っていたさいに蛇女の情夫になるというものがある。 この蛇女はエキドナであるとも言われているが諸説あり、ラミアとされることもある。 ヘラクレスは12の偉業のひとつであるゲーリュオンの牛を奪うため、彼と戦い打ち倒した。 主を失い逃げ去る牛の群れを追っていたヘラクレスだが、途中で乗っていた馬とはぐれてしまう。 馬を探していたヘラクレスはヒュライアという土地(*6)にたどりついた。 その地の森林の中にあった洞窟で、ヘラクレスはひとりの半人半蛇の女性に出会う。 自分の馬を見なかったかと尋ねてきたヘラクレスに、蛇女はこう答えた。 「馬はわたしのところにいる。あなたがわたしの情夫(おとこ)になって子をつくってくれるなら返してやる」 ヘラクレスは悩んだあげく彼女の出した条件を受け入れてともに暮らした。 ほどなくして蛇女は三人の子供をみごもり、約束通り馬を返した。 しかしそれは彼女のもとからヘラクレスが去っていくことを意味する。 彼女はヘラクレスを引きとめはしなかったが、子供たちをどうするのか彼に聞いた。 ヘラクレスは自分の弓と、金の杯がつけられた帯を渡してこう言った。 「この帯を俺と同じように身につけ、この弓を俺と同じように引ける子をこの地に残せ。そうでない子はこの地から追い出せ」 その後蛇女は三人の息子を産み落とした。 そしてヘラクレスの言葉通り、子供らに彼の弓と帯を渡してみた。 するとただひとり三男だけが、これらを父親のように扱うことができた。 この子スキュテスは長じてこの地の王となり、スキタイ人の始祖となったという。(*7) ●その他の伝承 上記のほかにも、パルナッソス山のふもとの都市デルフォイにいた怪物シュバリスや、 レスボス島で子供をさらい血を吸う女幽霊ゲローが「ラミア」とも呼ばれている。 またポセイドンの娘にも「ラミアー」という名の女性がいて、よく孫の方と混同される。 それからギリシャ神話において「ラミア」とは子どもを狙う魔物や吸血鬼全般を指す言葉として用いられていたようで、 上記のほかにも複数の伝承でその名が確認できる。 ○中世のラミア 古代においてメソポタミアからギリシャへと伝わった子供を狙い血を吸う怪物ラミア。 その伝承はさらに古代ギリシャを飛び越えて、後の時代の各国へと伝わっていった。 古代において「女性と蛇を組み合わせた姿で、子供らを襲い血を吸う魔物」は割とポピュラーな存在である。 その中でも後代に強く影響を与えたギリシャ神話に登場したラミアは、そういった魔物たちを代表する存在として扱われるようになった。 その名前は「鬼女」「夢魔」「女吸血鬼」を意味する言葉となり、多くの魔物たちが「ラミア」と呼ばれた。 そしてラミアはかつて神から魔物になったようにその性質を変えていき、さらに数々の魔物と一体となっていったのである。 ●エムプーサ 凶器にとりつかれ魔物と化したラミアは、その後同じギリシャ神話の夢魔エムプーサ(*8)の一員となったと伝えられる。 エムプーサとは冥府の女王ヘカテーの配下とされる夢魔・吸血鬼。 人間の女性あるいは雌犬のような姿をしており、コウモリの翼とかぎづめのついた手を持っている。 その足は青銅のサンダルを履いているとも、片方が真鍮・青銅製でもう片方がロバの足ともされる。 彼女らは優れた変身能力を持っていて、美しい女性や獣に化けて人間に近づく。 そして若い男を標的として狙い、眠っているところを悪夢を見せ血をすすったり、ときには交わってからむさぼり喰うこともあるという。 ただ悪口に弱く、大声で悪態をつかれるとすっとんで逃げていくと言われている。 エムプーサの一員となり同一視されるようになったラミアは、子供だけでなく若い男を誘惑する淫魔としての性質を与えられたのだ。 ●リリスとリリム アダムの最初の妻であり、サタンの妻ともされた魔王妃リリス(Lilith)。 そしてリリスの複数形をその名の由来とし、リリスの娘らとして扱われた女悪魔リリム(Lilim)。 聖書に登場する悪魔として有名な彼女らだが、その起源はキリスト教成立よりもさらに以前で ヘブライ(古代イスラエル)、さらには古代バビロニアまでさかのぼる(*9)ことができるという。 彼女らは妊婦や男の子・男の赤ん坊を狙う悪霊だとされていた。 リリス・リリムは古代ギリシャにおいては「ラミア」「エムプーサ」と呼ばれ、さらにキリスト教においても「ラミア」と訳された。 またリリスはしばしば蛇とともに描かれたりアダムを誘惑した蛇とされたり、蛇との関係性が深い。 そのため彼女らもまたラミアと同一視されることとなったのである。 そして中世においてリリムが男を誘惑する淫魔として扱われるようになるとラミアにもその属性がつたわり、 ラミアの「若い男を誘惑する魔物」というイメージは確固たるものとなったのである。 ●その他 ブルガリアには彼女と同じ名前の「ラミア」という魔物が伝わっている。 再生能力をもった多頭の蛇で、人間特に若い娘の血を好むという、ヒドラとラミアが混ざったような魔物である。 あとラミアはアフリカに渡ってラミアイ(Lamiae)と呼ばれる子どもを狙う魔物となり、 それがさらにローマに伝わって死霊をあらわすレムレス(Lemures)という言葉のもととなったという説がある。 またユーラシア大陸を横断し遠く中国・日本に伝わって白蛇伝承のもととなったという説もある。 ○現代のラミア 蛇の体を持ち子供や男の血を吸う妖女ラミア。 彼女らはわがままな子供や好色な男をいましめる存在として、世の母親・女性に語り継がれてきたのだろう。 そして中世においては異種婚姻譚の主役として扱われることが多くなった。 彼女はいずれ必ず悲しい別れが訪れるつかの間の恋に身を焦がす悲劇のヒロインとして、男女ともに人気を博したのである。 そうして世の人々に広く受け入れられたラミアは、現在でもなお人々にその名を広く知られている。 ただ、現在のラミアは夢魔・吸血鬼としてより蛇人間としてのイメージのほうが強い。 女の夢魔・吸血鬼としてはリリス(リリム)、サキュバス・ヴァンパイアらがすでに定着してしまっており、 ラミアは半人半蛇の女性という特徴がよりクローズアップされるようになったのだろう。 「半人半蛇の女性」は同じギリシャ神話のエキドナやインドのナーギニー(*10)、中国の女媧(じょか)など世界各国に数多く存在するが、 ラミアはその中でももっとも有名な魔物であり、彼女ら蛇女を代表する存在として認知されている。 そして彼女らはその活躍の場をファンタジー文化へと移し、現代でも幻想世界の重要な構成員をつとめているのである。 【創作文化におけるラミア】 創作におけるラミアたちの役どころは大きく分けると、モンスターか亜人かのいずれかになる。 どちらの場合でも彼女らというキャラクターの重要な要素は「蛇」「男を魅了する女性」のふたつだろう。 ○モンスターとしてのラミア モンスター、すなわち意思を疎通する余地が全くない純然たる敵として登場するラミアは恐るべき存在として人間たちの前に立ちはだかってくる。 ラミアの下半身は人間と同程度の胴まわりの太さをもつ大蛇のものであり、その長さは大きいものだと10数mにも及ぶ。 大蛇の体はその大きさにもかかわらず音も無く這いよりたちまち巻きつき締めあげて、武装した人間さえたやすくひねりつぶすのだ。 そして上半身にもそれに見合っただけの膂力があり、顎の力もきわめて強くさらに牙も太く長く鋭い。しかもその牙はほとんど毒牙である。 その毒は体格に見合った量と強力な毒性をあわせ持ち、彼女らの強力な顎の力と鋭く長い牙で打ちこめば人どころか巨大な怪物さえ倒しうる。 それに彼女らは歌声・視線で人(特に男性)を魅了することができ、さらに人間並みの知性でもって策略や魔法を駆使してくる。 ラミアは巨大な毒蛇と蠱惑的な悪女、精強な戦士と老獪な魔術師の力をあわせ持った非常に危険な魔物なのだ。 彼女らと同等以上の戦力を持ちかつ誘惑を受け付けない女性の味方がいない限り、熟練の冒険者らであっても苦戦は免れないだろう。 ○亜人としてのラミア ラミアが亜人種(デミ・ヒューマン)、つまり人の近縁種・隣人として登場する場合にはたいてい人と心を通わせることができる存在である。 友好的であれ敵対的であれ、彼女らは人に対して無関心ということはあまりない。 なぜなら人間の男性は彼女らにとって重要な恋愛対象であるからだ。 ラミアは蛇人間の中では比較的人間に近くかつ種族ごと女性であることが多い。 頭だけ人間であったり男性であったりする場合はあまりラミアとは呼ばれないだろう。 さらに夢魔であった頃の名残りか自分たちから積極的に男性を誘惑してきがち。 人間に近い心身を持ち男性の同族がいないラミアたちが人間の男性を身近な恋の相手として見るのはむしろ自然なことであるのかもしれない。 なので彼女らは人間らの良き友人、時には恋人にさえなってくれる。 その時にはモンスターとしての恐ろしさがそのまま頼もしい力強さに変わる。 戦闘も魔法も恋のかけひきもなんでもござれの心強い味方となることだろう。 しかし彼女らは、魔物の中では比較的人間に近いとはいえ、それでも明らかに異形な存在であることは変わりない。 たとえ心を通わせることがあったとしても、下半身が大蛇である彼女らが人とともに暮らすのは並大抵のことではない。 人間の男とラミアの恋はしばしば悲恋に終わる。 そして、それだからこそ、その想いが狂おしく燃え上がるのだろう。 詳しくは次の項目にて。 ○恋愛対象としてのラミア 現在の萌え・エロ文化において一つの大きな分野を形作るモンスター娘。 獣娘から発展したであろうこの分野においてラミアは代表的なキャラクターのひとりである。 というよりも「モンスター娘」のルーツのひとつがこのラミアであるといっても過言ではないだろう。 なぜなら彼女らは古来からの神話・伝承の時点で、現在のモンスター娘の要素をすでに確立していたからだ。 ラミアは元来夢魔であり、男を積極的に誘惑する存在である。 彼女らがモンスターとして現れた時に用いる魅了手段は、恋愛においてはそのまま駆け引きの道具になる。 視線・歌声・魔力、そして人間の女性も用いるであろう「女の武器」を駆使して意中の男性をものにするのだ。 これらはリリスやサキュバスといった淫魔たちも当然のように行ってくる。 しかし翼や尻尾など隠そうと思えば隠せるものしか持たない彼女たちと違って、 下半身が大蛇のラミアは明らかに人とは違う異形の存在である。 一目見てそれとわかる異形・異質の存在と、心を通わせ情を交わし結ばれる。 これこそが創作における恋愛対象としてのラミア、ひいてはモンスター娘そのものの存在意義だろう。 それを象徴するジャンルが前述した異類婚姻譚である。 ラミアは同じく異形の下半身を持つ人魚と違って陸地に生息し、人との距離はより近い。 その分出会いもより多くなるが、それはすなわちいさかいや別れもより多くなることにほかならない。 そして爬虫類の肉体は、他の生物のそれよりも強い警戒心・嫌悪感を人にもたらす。 ラミアはミノタウロス・ケンタウロス・ウェアウルフなど、女性化しても獣娘とそれほど変わらない彼女らともまた異質な存在なのだ。 そんな彼女らは人と恋をすることはできても、愛をはぐぐむのは難しい。 人間社会ではともに暮らせない彼女らとは、いずれ別れるよりほかにないうたかたの恋しか望めない。 仮に包容力のある社会であっても、恋する男とはまるで違う自分の肉体を見つめて葛藤しないことはまずないだろう。 しかし障害を抱えているからこそ恋心はなお一層燃え上がるもの。 だがラミアはそんな障害をものともせずに、魔物の力と欲望で果敢に男性を魅了し誘惑していく。 しかしそれでも大蛇の体と本能はふたりに平凡な恋を許さず、彼女は人の心と想いでもって思い悩む。 そんな人と蛇と魔の間で激しく揺れ動く心は、彼女と愛する男を突き動かし、周囲さえも巻きこんでいく。 そんな豊かな感情をもちうるからこそ、ラミアは人と魔物との恋のストーリーを力強く牽引していく理想の主人公になれるのである。 ただし恋愛の障害にはなる蛇の体も、エロ視点から見るとこの上ない長所ともなりうるのだ。 ○エロ要員としてのラミア そもそもの伝承において男を性的に魅了し蹂躙する存在であったラミアは、 現代でも当然のようにファンタジー世界の主要なお色気・エロ要員として活躍している。 美しい容姿と豊満な乳房を持つ女人の上半身と、なめらかな鱗に覆われなまめかしくうねりくねる大蛇の下半身の組み合わせは 見る者に性的なものを想起させずにはいられないだろう。 それから蛇は交尾の際、お互いの体をからめあう。 ラミアも交わる際には上半身で抱き寄せたうえに下半身をぐるぐるとまきつけてから男を迎え入れる描写が多い。 これは海外において「ロールミー」という名称でもって呼ばれる性的嗜好の一つである。 女体と蛇体に隙間なく包まれうずもれれば、男は文字通り虜(とりこ)となってしまうだろう。 さらにちろちろとのびる細く長い舌は体のおもてをくまなくくすぐり、牙の毒は体のなかを心地よくしびれさせる。 さらに妖しいまなざしや艶やかな声、恋の魔法で心をとろかされれば堕ちない男はまずいない。 神話の時点でエロ要員としてすでに完成されていたラミアは、いまなおその役割を変わることなく果たし続けているのだ。 【主な登場作品】 この項目では上半身が人で下半身が蛇、かつ種族名が「ラミア」であると明記されているキャラクターをとりあげる。だから『べるぜバブ』とかはナシね。 種族名がはっきりしない蛇女や、ナーガやメデューサなどの別種は除外する。 ○ゲーム D Dシリーズ:前述の通り。なぜか半人半獅子。高位種は神話通りの半人半蛇である。 ソード・ワールド2.0:魔物寄りの亜人種「蛮族」の一種として登場し、プレイアブルキャラクターとして作成可能。生きるために定期的な人からの吸血が必須。かつ繁殖のために異種の男性を必要とする。一日の大半を人化して過ごせる特殊能力持ちのため、人族の街に紛れ込んでスパイ活動をしたり、また逆に人に紛れ込んでひっそりと、または密かに得た理解者と共に過ごしていく比較的人畜無害なラミアもいたりする。 ファイナルファンタジーシリーズ:主に敵として登場。『II』ではイベントボスをつとめ、王女に化けて主人公に近づき誘惑した。ちなみに『IX』ではかなりブス。 テイルズオブシリーズ:エターニア、デスティニー2、シンフォニアに雑魚敵として登場。上級種にメデューサがいる。 女神転生シリーズ:初作から例外なく仲魔になりうる存在として出現。バランスのとれた能力とさまざまな魔法・特技を持った扱いやすい仲魔。 アイドルマスター シンデレラガールズ:ミニゲーム「ダイスDEシンデレラ2」において一ノ瀬志希がラミアに扮して登場。『グランブルーファンタジー』でのコラボ時にもこの時の衣装が採用された。 ○漫画・アニメ モンスター娘のいる日常:メインヒロイン格として「ミーア」が登場。積極的・情熱的で、かつ一途な性格。種族としては女性の上半身と巨大な蛇の下半身というオーソドックスな容姿を持ち、味蕾が少ない、変温性、下半身の蛇の部分は定期的に脱皮する、熱を視覚情報として捉える天然サーモグラフィー機能が目に備わっているなど、蛇の身体特性を持つ。女性しかいない種族であるため、種の存続のために人間の男性を連れてきては『一族の夫』とし、一対多のハーレム状態で交わるのが風習となっていた。そのためか、ミーアの母親曰く「ラミアの娘はテクニシャン揃い」で、かつ、ラミアに嫌悪感を持つ男性を誘惑するための媚香などが開発されているらしい。ちなみに人間の男性と交わる都合上、基本的に下半身は蛇だが性器は人間の女性のそれと同じ形状をしており、前に貼り付ける特殊なショーツを身に着けている。 ○18禁 もんむす・くえすと!:モンスター娘を主題として扱うだけあって、メインヒロインとして(『ぱらどっくすRPG』ではヒロインの一人)「アリス」が登場。魔王の正当血統であり、遺伝子的には純粋なラミアとは異なるのだが、容姿的には青系の肌に紋様が走るなど、人外要素が強めで立派な蛇の尾を持つ。魔力も膂力も非常に高く、ムフフな夜はもちろん戦闘面でも超頼りになるお手本のようなラミア。どちらかと言えば冷静で知的な性格であり、思慮深い面が大きいものの、一度怒らせたら容赦なく捻り潰してくるモンスターとしての恐ろしさを備えている。また気に入った相手を徹底的にねちっこく搾り尽くすその姿はまさに蛇の化身。湿っぽい情熱的な交尾を好む。人間に比べれば巨体ゆえか大食いであったり、美味しいものに目がないグルメだったり、人間っぽい可愛らしい一面も。なお『ぱらどっくすRPG』ではとある原因でロリ化してしまっており(*11)、そのため豊かな胸や妖艶な女としての女性的な魅力が抜け落ちたロリラミアというちょっとレアな状態に。え? それでえっちなことはできるのかって? 大丈夫、そのための人外娘だよ。やったね!(※この作品ではラミア種そのものが食物連鎖の上位に位置する種族であり、基本的に強い。肉食。 色々な個体がいるが何を間違ったのか、心底から神を崇めるシスターラミアなんてのもいる。 でも魔物娘だからえっちなことをする。通常種よりSっ気が強いのはたぶん気のせいじゃない) 魔物娘図鑑:こちらもモンスター娘をメインに扱うコンテンツ。上記もんむす・くえすと!のヒロインアリスは、このコンテンツの管理者健康クロス氏の手によるデザインである。魔物娘図鑑においてもラミアは代表的なキャラクターのひとりで、男性を声で魅了し蛇体で巻きしめて愛するという上記の性質のままに初期のころから登場している。 編集・追記は彼女の情夫となって子供をもうけてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 蛇のウロコの滑らかな質感も人間の肌の柔らかな感触も両方併せ持つ素晴らしき存在 -- 名無しさん (2017-11-26 03 47 16) 作成乙です。確かスパロボOGにもこの名前を持つキャラがいた気が。 -- 名無しさん (2017-11-26 04 25 40) くそっ、おうじょに ばけていたな! -- 名無しさん (2017-11-26 08 36 34) サム・ライミ監督の映画「スペル」にも呪いとして登場していたな。 -- 名無しさん (2017-11-26 08 48 14) ↑2 W17ことラミアのことか。ついでにいうと同じ半人半蛇の怪物が元ネタのW16ことエキドナもいる -- 名無しさん (2017-11-26 10 00 20) FF9じゃダサい見た目だったがなんであんなのに誘惑されるんだよ?www -- 名無しさん (2017-11-26 21 19 07) 一ノ瀬志希もコラボイベントではラミアになってた。ただし、被り物だけど。 -- 名無しさん (2017-11-26 23 48 33) 上半身人間下半身蛇の姿で表されるようになったのは結構最近とも聞いたことがあるが -- 名無しさん (2017-11-27 18 02 03) 「FF5」のラミア系の魔物はサボテンダーに先駆けて「はりせんぼん」をぶっ放していた事はあまり知られていない -- 名無しさん (2017-11-27 21 14 16) なんかの本で「しゃべれないので綺麗な口笛でおびき寄せる」と書いてあった。 -- 名無しさん (2017-11-28 10 05 10) 「悪魔の花嫁」という漫画では子供好きな優しい性格で(ただし目を奪った者には容赦がないが)最後はディモスに人間にされて戦争地帯で身寄りのない子供たちのお母さんになっていた。 -- 名無しさん (2017-11-28 10 07 05) ↑4 それについては、このページでの見解は「ラミアはもともと半人半蛇であった」としています。 私見や憶測が大いに混じるのですがかいつまんで言うと、もとのギリシャ神話ではかならずしもラミアを蛇としてはいません。怪物、野獣としている場合もあります。 けれどもさらにおおもとの「ラミアのもととなった神」、つまりスキタイやリビアで崇拝されていた神やプラトンがアテナの原型とした神は半人半蛇の女神であったことは確かなようです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 35 03) ↑1続き そして本文で説明した通り「ラミア」という言葉は鬼女、夢魔、吸血鬼といった「女の魔物」を総称する言葉となっていきました。しかしこれはラミアに限ったことではなく、エムプーサもまた同じように数々の魔物を意味する言葉として使われていました。古代ギリシャでリリスがラミアともエムプーサとも呼ばれていたり、あきらかにエムプーサとしか思えない姿の魔物がラミアと呼ばれていたりです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 39 16) ↑1続き これらは、あちこちの国に伝播していった魔物たちの伝承が、ときに合流したりふたたび枝分かれしたりして交雑を繰り返し、その結果魔物の像に混乱が生じた結果なのではないかと自分は考えています。当時は情報の伝わる速度も精度も現在よりは大きく劣っていましたから、ラミアという魔物の像がなかなか確定されなかったのではないでしょうか。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 48 48) ↑1続き しかし中世から近世にかけて、絵や文章の質や量、それらが伝わる速度や精度の向上がなされると、ひとつひとつの魔物たちの情報がえり分けられて整理されていったのでしょう。 その結果ラミアはおおもとの神のおもかげをとりもどし、半人半蛇の女の魔物とされたのだと自分は思っています。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 52 42) ↑1続き つまり「ラミアはけっこう最近になってから半人半蛇となった」のではなく「けっこう最近になってから半人半蛇に戻った」のだろうというのが自分の見解です。 日本においてかつてことごとく「河童」と呼ばれていたものから水虎や兵主部(ひょうすべ)が再度分化したのと同じことが起きたのではないかと。 むろんこれは自分の私見、妄想に近いものなので、話半分で考えてもらえると。 もし何かこれについて意見があったなら、どんどん編集していっていただけると幸いです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 58 37) ……ゴクッ…… -- フリオニール (2017-11-28 15 17 46) 古代ギリシャ神話が関わる魔物ってラミア含めて大体がヘカテーのしもべなんだな -- 名無しさん (2017-11-28 21 38 24) ↑1 「ラミア」という言葉自体に「女の魔物全般」という意味がありますので、ヘカテーの異名のひとつ「ラミアの母」とは「すべての女怪の母」という意味かもしれません。 -- ページ作成者 (2017-11-28 22 13 30) ジュウレンジャーが初対面だったせいで、サソリの怪物だと思ってた -- 名無しさん (2018-01-31 17 13 18) タグの「何故かなかなか立たなかった」が違う意味に見える。 -- 名無しさん (2018-01-31 18 36 14) 好みもあるだろうけど自分はすぐ勃ちます。 -- ページ作成者 (2018-01-31 19 13 25) 上半身だけを見せて近づいてきた男を襲うって高層階の窓から降りてくる方のテケテケともちょっと似てるなあとふと思った。もしかして元ネタなのかな? -- 名無しさん (2018-05-26 08 33 55) 四足歩行のバージョンもあるらしい。やっぱり「女の魔物全般」という意味からか?> https //reki.hatenablog.com/entry/160609-Unfamous-Greece-Creatures http //flamboyant.jp/monster/anatomy115/anatomy115.html -- 名無しさん (2018-05-27 10 03 33) ↑これらはかなりあからさまにエンプーサの姿をしてますね。 逆にエンプーサが人身蛇体の姿の怪物とされることもあります。 -- ページ作成者 (2018-06-10 22 47 06) ギリシャ神話には同じ蛇女のエキドナもいるけどラミアは若い娘として描かれることが多いのに対してエキドナは大人のお姉さんという感じで差別化されてるイメージがある。 -- 名無しさん (2019-03-14 16 33 07) 追記条件が無理ゲー過ぎる(笑) -- 名無しさん (2020-09-21 22 26 43) 辺境の老騎士に、独自の設定を追加してアレンジされた「マヌーノ」という種族がいるぞ -- 名無しさん (2020-10-23 09 14 25) ここまでベターマンネタ無し。 -- 名無しさん (2021-11-28 16 32 18) W17のラミアは「半身半蛇の怪物」を「人造人間」という形で解釈して、影鏡を離反した時の「私は自分の足で次の楽園を〜」は「ラミアの名を冠するのに自分の足=普通の人間としての一歩を歩み出す」って表現にしてるんだな -- 名無しさん (2022-04-17 08 22 06) 下半身が蛇なので性癖の上級者向け。 -- 名無しさん (2022-05-27 17 44 52) 下半身が筋肉の塊だろ?消費カロリーどんだけだよ日頃何食べてるんだよ… -- 名無しさん (2022-05-27 20 32 12) 触手系の女性版みたいなものかな(ロールミー) -- 名無しさん (2022-05-27 20 50 19) 名前 コメント
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登録日:2011/05/14(土) 14 52 05 更新日:2023/10/05 Thu 12 52 34NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 yhwh お祖母様 だいたいこいつのせい アニヲタ悪魔シリーズ アニヲタ神様シリーズ ウルトラマン ガイア ガンダム ギリシャ神話 ゼウス被害者の会 ノア ママン 俺にもっと輝けと囁いてくる奴 俺を踏み台にしたぁ!? 元凶 原初神 原神←ではない 多産 大地 大地母神 女神 子沢山 宇宙の真理 最初からこれ 銀河龍 「最初に混沌(カオス)があり、次に大地(ガイア)が生まれた」 ■ガイア ギリシャ神話に於ける大地母神。世界の始まりから存在する原初神。 ローマ神話ではテルース(テラ)に相当し同一視される。 バビロニア神話のティアマト 日本神話の伊邪那美 ロマンシング サ・ガの破壊女神サイヴァ ……らに似る。 混沌(カオス)より生まれた最初の存在で、『大地』その物とも呼ばれる。 ただし、天空をも生み出していることから大地どころか世界その物であるともされる。 ローマ神話でのテルース、テラはラテン語で「大地」を意味するが、古代ラテン語では「地球」を指していたとのこと。 そしてガイアの後にカオスから次々と神々が生まれてゆく事になる。 または、これらの神々はガイアが単体で生んだとする説もある。 カオスは「混沌」と訳されることが多いが、本質的には空間(有限を生むための無限)であるといい、ガイアはその中にあって最初に姿を現した有限の母体たる存在なのだという。 託宣を行う予言の神でもあり、後にアポロンに支配されたデルポイの神託所は大地の裂け目から沸き出るガスでの酩酊より予言を得る、即ちガイアの支配する所であった。 神も人も約束事はガイア(大地)の上で行うことから誓言の神であるともされるが、神話では自分の都合のいいように予言を発したり、後に約束を覆すような予言をしたりもしている。 これより、母なる女神の子等を記す。 ラインナップは以下の通り。(※●→男、○→女) ●タルタロス(奈落) ●エロス(愛) ●エレボス(闇) ○ニュクス(夜) 尚、エロスは後にアフロディーテの従者や息子とされる混乱がある。 そしてエロスの導きによりエレボスとニュクスが結婚。 この二神から、 ●アイテル(澄明) ○ヘメラ(昼) が生まれている。 その後、ガイアは単体で ▲「高い山々」 ●ポントス(海) ●ウラヌス(天空) を生み出しており、これにより大まかな「世界」が形作られる事になる。 そして、ガイアは最後に「自らに匹敵する位に大きな者」として生んだウラヌスを夫とし、ここに第一世代の「神」による統治が始まったのである。 ……次にガイアはウラヌスと交わり、子の世代の神々を生み出す事になる。 ※以下にラインナップ。 【男神】 ●海流神オケアノス ●知識の神コイオス ●太陽神ヒュペリオン ●星と星座の神クレイオス ●武器と死の神イアペトス ●農耕の神クロノス 【女神】 ○記憶の女神ムネモシュネ ○掟の女神テミス ○泉水の女神テテュス ○予言と託宣の女神ポイベ ○輝煌の女神ティア ○大地母神レア この六神ずつの男女神を併せて「ティターン十二神」(「ティタン神族」「巨神族」とも)と呼ぶ。 更に励んだ二神は次に異形の巨人族を生む事になる。 ▼ヘカトンケイル 五十の頭と百の腕を持つ巨人三兄弟。 ◆ブリアレオス ◆ギュエス ◆コットス ▼キュクロプス(サイクロプス) 一つ目の巨人三兄弟。 ◆アルゲス ◆ステロペス ◆ブロンテス ■神の時代の終焉 【崩壊の序章】 ……だが、ここで円満と思われた夫婦の関係に亀裂が入る事になる。 ウラヌス「キモ……醜い巨人はオレの美しい世界にいらんから捨てるわ」 ガイア「はぁ!?」 ウラヌスはガイアの非難も聞かずに巨人を縛り上げるとガイア(大地)の胎内……更に奥深くにある『タルタロス』(奈落)へと閉じ込めてしまった。 ……如何に夫の決めた事とは云え、腹を痛めた我が子への処遇に怒り心頭に達したガイアは復讐計画を練り始めるのである。 【神々の戦いの始まり】 ガイアが復讐の駒として利用しようと考えたのは我が子「ティターン」であった。 まずガイアはそれまで地上に存在していなかった地上最硬の物資「アダマス」を生み出し、それで巨大な鎌を作り、我が子らにこう言った。 「この鎌で父を罰した者に世界をやろう」……と。 しかし、相手は父にして天空そのものである大神……躊躇する「ティターン」の中にあって、しかし手を上げたのが末子のクロノスであった。 このクロノスは年齢が若いが兄弟で最も知恵(狡猾で残忍な)者であり、尚且つ父にも反発的だった……。 クロノス「ママン!ボクに任せてよ……やっちゃうよ!?やっちゃうよ!?……でも約束守ってね!!」 ……そして、クロノスはガイアに導かれ両親の寝所に潜み、その時を待つのである。 【クロノスの統治】 何も知らぬウラヌスはガイアと交わる為に横たわる彼女の前にニュクスとともに降り立ち(※「夜の帳」の意)、いつもの様に覆い被さろうとした。 ……しかし、その瞬間を待っていたクロノスは父のいきり立った「ソレ」を左手に取ると右手の鎌を振るい瞬時に切り落としたのである。 ……ガイアは夫の股間から滴る血を浴びながらほくそ笑んだ……。 「作戦通り」……と。 こうして約束通り、母から支配者の権利を与えられたクロノスは姉レアを娶り、 新たなる神々の王となり第二世代の「神」の統治……「ティタン神族」の時代が始まる事になる。 尚、一説に依ればウラヌスを襲ったのは長兄オケアノスを除くティターン全員であったともされる。 また、クロノスの血を浴びたガイアは更に、 ◆復讐の三女神(エリニュス) ○メガイラ ○アレクト ○ティシポネ ▼巨人ギガス ▽ニンフ ……を生み出している。 また、これとは別にクロノスが大海に投げ捨てたウラヌスの「アレ」より生じた泡から、後に ○愛と美の女神アフロディーテ ……が生まれている。 【新たなる復讐】 こうして開始されたクロノスの統治だが、その政権は他ならぬ後見人であった筈のガイア自身にケチを付けられる事になる。 「お前もいつか子らによって王座を奪われるであろう」 このガイアとウラヌスの予言にクロノスは知恵(迂闊で残念な)者なだけに怯えた。 マジで怯えて妻レアとの間に生まれた子供達を次々と腹に飲み込む暴挙に出た。 ……ちなみにガイアがこんな予言をしたのには理由がある。 前述の様にウラヌスとの諍いのそもそもの発端となったのはウラヌスが巨人族をタルタロスに幽閉した事であり、 ガイアはクロノスが巨人族の幽閉を解いてくれるのを期待していたのだが、 臆病なクロノスは一度は約束を守るフリをしながらも再び彼らを閉じ込めていたのである。 ガイア「……F××K!!」 つまり予言とは名ばかりの予言の名を借りたガイアの「呪い」であった。 ……そしてガイアは更に駄目押しとして、五人もの子供を飲み込んだ夫の暴挙に泣き付いて来たレアにアドバイスを与える。 先ず、ガイアは丁度六人目の子供を妊娠していたレアをクレタ島に導き、クロノスが気付く前に出産を済ませると、その子を受け取り、 替わりに産着に包んだ石をクロノスに渡す様にレアに指示したのである……。 ……そう、この時に生まれたのが後の全能神ゼウスであり、ゼウスにより解放される事になるのが第三世代の神々「オリュンポス」であった。 以降の神話については各、当該項目を参照されたし。 ちなみにゼウスはマジでクロノスやウラヌスより聡明だった。 従兄弟にあたる思慮の女神メティス(オケアノスの娘)の協力を得て兄弟(ポセイドン、ハデス、ヘラ、デメテル、ヘスティア)を解放し軍勢を整えた後に、 ガイアの言う通りに巨人族を解放し、その力を借りたのだ。 そして、ゼウスは父たるクロノス率いる「ティターン」との戦い(ティタノマキア)を制し、その後のくじ引きでも「運」を発揮し(ズルをしたとも言われる)、 遂に自らの時代を呼び込んだのであった。 【ティターンの幽閉】 ……こうして、遂に世界に平穏は……。 訪れませんでした。 ゼウスは「ティターン」との戦いの後で彼らを巨人の替わりにタルタロスに幽閉し、ヘカトンケイルを番人に立てたのだが、 その「ティターン」の幽閉をガイアは気に入らなかったのである。 ……孫世代のゼウスに力は貸したが、気持ち的には子世代の「ティターン」に情があったのだろうか。 やっぱりゼウスにも「お前も我が子に支配者の座を……(rya…」とやっているが、この件はゼウスが戦の女神アテナを生んだだけで、 「無かった事」にされてしまった。 より正確に言うと、クロノス同様に妻にしていたメティスを身ごもった子供ごと飲み込んでしまったのだが、当のメーティスは何と腹の中から彼にアドバイスを送る立場に落ち着いてしまい、予言が果たされなくなった。 神の預言は絶対であり、その運命を覆したゼウスは運命から逸脱した存在へと至ったのである。 ……そこで、ガイアはかつてクロノスの股間から滴る血を受けた時に生み出した巨人ギガス達を使い、「オリュンポス」の神々に戦いを挑む事になる。 ……これがギリシャ神話に多く語られる神々と巨人の戦い(ギガントマキナ)である。 この戦いは熾烈を極めた、流石にメインイベントだけあり、物語は最高潮である。 …しかし、ガイアの予想以上にゼウス率いる孫、更にはひ孫世代の神々は強かった……。 これに加えて英雄ヘラクレスらの力も借りたゼウスの前に、 遂にガイアはタルタロスと交わり生み出した最強の怪物テュポンを刺客として送り出す事になるのだが……。 ……お祖母様は敗北致しました。 ただし、ゼウスは一度は敗北している。が、テュポーンが深手を負っている隙に色々協力を得て逆襲に成功したのである。 ……流石に全ての手駒を失ってはガイアもゼウスの統治を認めざるをえず、そして神話の時代は「神」から「人」の物語へ…… そして人々の時代へと移り変わるのである。 ■余談 スクウェア・エニックス開発のアーケードカードゲームLORD of VERMILIONに魔種として参加。 きわどい衣装に身の丈以上のドリルに跨がった女性として描かれている。 裏のテキストから鑑みるとこのドリルは旦那のナニなのだが、こんなのどうやって受け入れたのだろうか? また、「アタシを誰だと思ってやがる!!」や「お前の信じるアタシを信じろ!!」といった某天元突破の台詞を言う。 割とよくあることです。 追記、修正は力ずくで揉め事を解決してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 実はトロイア戦争の発端だったりする。ガイア「最近人間多くなりすぎて重い」ゼウス「じゃあ戦争起こさせて減らすか。ちょうど息子が結婚するからそれ利用しよう」 -- 名無しさん (2014-02-08 12 10 06) ギリシャ神話おもしれーな。聖闘士星矢での情報しか知らんかったわ -- 名無しさん (2014-02-08 13 09 26) まあここの神話関係の情報も偏ったのやトンデモなの多いけどね。 -- 名無しさん (2014-02-08 13 13 45) ↑2 名前が「ガイア」なのにやってることが根源的破滅招来体じゃんwww -- 名無しさん (2014-03-20 00 35 27) ギリシャ神話はゼウスが横暴だと聞いていたけど、ガイアばあちゃんの内輪もめが一番ひどいな。父親連中のやったことも酷いし同情しないでもないが。 -- 名無しさん (2014-06-12 13 05 28) 美の神が神のちんちんから・・・・・パネェな。 -- 名無しさん (2014-06-12 13 31 14) ギリシャ神話の創世神話とは、全てを支配しようとする闇の母から男(子供)が脱却していく過程であるとも言えます。 -- 名無しさん (2015-02-07 10 22 19) 子供たちのことを考えて自重すべきだったな。 ゼウスたちが気に入らなかったとは言え、結果は結果だから。 クロノス一人抑えられなかったガイアが支配者にならんでいい -- 名無しさん (2015-04-02 07 24 16) ガイアに関しては支配権の問題じゃなく子や孫に対する庇護から発してるものだけどな。母や祖母として子や孫が冷たいタルタロスに幽閉されるなんてのは見たくなかろう。まぁ立場が立場だけにとんでもない神話大戦になっちまうんだがw -- 名無しさん (2015-04-02 08 16 32) ↑しかもガイアにしたらでかくなった子どもを子宮内に押し戻されるわけだからな。 -- (2015-12-04 16 53 05) お前だ。いつもいつも脇から見ているだけで、人を弄んで -- 風見裕也 (2016-05-18 05 49 34) 割と勘違いされがちだけどカオスの娘じゃなく妹なのよね だからゼウス達はカオスの直系ではなく傍系の子孫になる -- 名無しさん (2018-08-31 17 49 10) ↑カオスは父ちゃんや兄ちゃんじゃなくて家って呼んだ方が正しいのかも。 -- 名無しさん (2018-08-31 18 30 48) テュポーンの敗北後はなんやかんやゼウスとガイアは和解したらしく、ガイアが「人間が増えすぎて重いし、英雄共があちこちで戦争して身体の表面が痛くて我慢できないからなんとかしてくれ」という頼みにゼウスが答えたのがトロイア戦争のそもそもの始まりだとか -- 名無しさん (2021-06-21 22 09 40) 名前 コメント
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登録日:2015/12/04 Fri 11 19 56 更新日:2023/11/01 Wed 21 24 55NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 やきもち焼き アニヲタ神様シリーズ オリュンポス十二神 ギリシャ神話 ジューンブライド チート ドS ファーストレディ フェミニスト ポセイドンに匹敵する実力者 ユノ 一夫多妻 三女 下品と品格がある者 不沈艦 全知万能 制裁 多重人格神 天界の主(女王) 女神 守護神 平和のシンボル 悪を射抜く狙撃手(スナイパー) 愛の神 探究者 正妻 母性 秩序 空気の擬人化 終末の裁定者 結婚 腹切りでも生きてる神人 英雄 見た目は青年、心はおばさん(お姐さん) 貞淑 輪廻超越 ■ヘラ 「ヘラ」はギリシャ神話に登場する女神。 オリュンポス十二神の一柱で主神ゼウスの正妻。 名前(貴婦人、女主人)の示す様に、女神の中の女神、神々のファーストレディである。 結婚と母性と貞淑を司るが、夫のゼウスが浮気者として有名なのでアイロニーの効いた瀟洒なエスプリ(高度なネタ)として捉えられている。 沿え名はガメイラ(結婚)、ズュギア(縁結び)、パイス(乙女)、テレイア(妙齢の女性、妻)、ケラ(寡婦)。 ローマ神話ではユノ(ジュノー)と習合した。 「6月(June)に結婚した花嫁は幸せになれる」という言い伝え「ジューンブライド」はこれに由来する。 結婚生活の守り手であるジュノーの名の付く月に挙式すれば、ジュノーの加護が得られる、というわけである。 元来はアルゴス地方の有力な土着神(女神)であったらしいが、ギリシャ民族に征服された事で神話が統合された。 そうした経緯が神話内でのゼウスの配偶神と云う立ち位置と、それをギリシャ全土に知らしめるかの様な盛大な結婚式のエピソードと云う形で反映されていると考えられている。 美しく、威厳と慈愛に満ちた神々の女王、最高位の女神……の筈なのだが、神話では夫の浮気相手やヘラクレスを初めとするゼウスの血を引く英雄達の邪魔をしたり、不幸な目に遭わせようとする姿ばかりを描かれてしまっているので、悪役として捉えられてしまっている場合も少なくない。 ※現在知られているギリシャ神話が元々の信仰の場で語られていた神話では無く、それらを元にして大胆に脚色した二次創作のがメインなのも大きな理由である。 事実、絵画や書籍によっては本来の美しい姿は何処へやら……の鬼婆の様な姿で描かれてしまっている場合すらある。 ……年を取らない神話もあるのに。 彼女の母乳は不死性や驚異的な力を与えるらしいのだが、ヘラクレスの神話以外ではフィーチャーされていない。 また、トロイア戦争では敵対したアルテミス(武闘派でヤンキー気質の跳ねっ返り)を打ちのめす等、ゼウスには流石に適わないが腕力にも自信がある模様。 並の人間どころか強靭な肉体を誇る半人半神ですら至近距離で直視しただけで瞬時に爆死する全力モードのゼウスと普通に夫婦の営みが出来るのだから、神々の基準でも化け物級のタフネスまで備えている。 流石は皆の姉貴。 【出自】 神話ではヘスティア、デメテルの妹(三女)でハデス、ポセイドン、ゼウスの姉(妹分)。 他の姉弟と共に生まれてすぐに父親であるクロノスの腹に呑み込まれていた。 ……後に、ガイアの助力を得た母神レアにより逃がされた末弟ゼウスが成長して全員が解放されると、早速ゼウスの指揮下に入り親神への恩返し(御礼参り)としてクロノス率いるティターンとの十年戦争(ティタノマキア)に参加。 この戦いを経てゼウスと結ばれて最高位の女神となった。 尚、解放された時の生み直しによりゼウスが末子から長男になったのと同じく、三女から長女になった=男女共に長子相続による体制が敷かれたとも解釈される。(元来は政治が不安定で末子相続が基本(*1)となっていたギリシャ地域であったが、政治が安定すると共に征服した他地域の長子相続の価値観がギリシャにも取り入れられたことを示す構図と研究される。) また、異説もあるがヘラはゼウスの三番目の妻である。 既にデミスと結婚してた癖にヘラの絶世の美貌に一目惚れしたゼウスに求婚された時には、結婚してる癖に求婚してきた不埒者のゼウスをかなり警戒。 毎日カッコウに化けて愛を囁き犯そうとまでするゼウスを相手に当初は徹底的に抵抗してセックスすることを微塵も許さなかったが、根負けしたのかヘラ側が「デミスと別れて自分と正式に結婚すること」を自分とのセックスの条件として提示。悩んだ果てにデミスと離婚してヘラと再婚しようやく陥落したとされる。 ゼウスとの間には軍神アレス、争いの女神エリス(後付け)、青春の女神へーべー(へべ)、お産の女神エイレイテュイアを儲ける……が、嫌われ者の軍神(笑)に、オリュンポスにも数えられない影が薄めの女神達と何ともパッとしない顔ぶれ。 因みに、娘達はヘラの仕事の補佐をしており、へーべーは毎年春にヘラがカナトス泉で若返るのを手伝い、エイレイテュイアは出産に苦しむ妊婦を助ける。 エリス?……トロイア戦争引き起こしたよ! ゼウス・ガイア「やったぜ(人間が減る)」 完全なママっ娘であり、エイレイテュイアはヘラに依頼されて本来の仕事とは真逆にレトとアルクメネの出産の邪魔をしている……おーい。 娘とはされていないが、虹の女神イリスもヘラの忠実な部下として知られており、アレスと共に土地達がヘラの言いつけを守るかを見張り、間接的にレトの出産の邪魔をしている……おーい。 鍛冶神ヘパイストスはオリュンポスにも数えられている最も有名な息子だが、ヘラが単体で生んだとされる説が有る為かゼウスの息子にはカウントされていない場合もある。 また、醜い彼を生まれてすぐに捨ててしまったとの神話も残り、後付けにしても母性の神の名が聞いて呆れる様なエピソードも少なくない。 弁護しておくと、別の説ではヘパイストスは両親の大喧嘩を仲裁しようとして頭に血が上った父に天から落とされて片足に障害を負ったとの説もある。 ヘパイストスの妹で青春の娘へーべーも兄同様に両親の夫婦喧嘩の際に、父親に八つ当たりで髪を掴んで吊るしあげられる被害を受けているので、此方の説も結構有名である。 そもそも、ゼウスの子として名高いアテナやアポロン、アルテミス、地上や冥界勤めなのでオリュンポス十二神には含まれていないものの折り紙付きの実力やポテンシャルを持つディケーやペルセポネの他、ペルセウスやヘラクレス等の人気のある神や半神の英雄達は全て先妻や妾の子である……ヘラが逆恨みしたくなるのも当然かもしれない。 更なる異説としてはギリシャ神話史上最強の怪物テュポンをティターンの力を借りつつ単独で生み出したともされるが殆ど語られる場合が無い。 ヘラには、矢張りゼウスと愛人の子であるディオニュソス(バッカス)の幼少期にティターンに襲わせて食わせてしまう神話もあるが、ギリシャ民族の神話に組み込まれる以前にはティターンとは何かしらの関係があったのかもしれない。 シンボルとする聖鳥は孔雀。 ユノの象徴であり、孔雀は古代オリエントで不死の象徴として後にキリスト教にも取り込まれているが、前述の生まれ変わり(若返り)の神話に関連している可能性もある。 神話では後述の百目の怪物アルゴスの死に際し、ヘラが百目を孔雀に飾ったとも、ゼウスがヘラに詫びて百目を付けた鳥として孔雀を生み出しヘラに捧げたともされる。 【神話】 夫への愛情が深く、ゼウスが浮気をする度に喧嘩したり、ゼウス本人ではなく浮気相手や妾の子ども達にちょっかいを出す事で神話を盛り上げるのが主な仕事。 ゼウスもヘラの事を怖れてはいるが、アポロンに扇動されたヘラにグルグル巻きに縛られた結果、マジギレされた時には天上界から重しを付けてぶら下げられると云うハードSMを喰らっており、流石にこの仕打ちには姉貴も耐えきれなかった模様(*2)。 ……尤も、こうしたゼウスとの確執が盛り込まれた理由については征服された者と征服した者と云う民族間の対立構造が反映された可能性があると見られている。 また、ヘラは結婚を司る神であり、「夫のただ一人の伴侶として子を産む」という一夫一妻制における女性の権利を保障する存在であるため、彼女がゼウスではなく浮気相手(ユダヤども)を酷い目に合わせるのは、神としての義務であるという側面もある。 彼女が強硬に振る舞っているからこそ、「他人の夫と関係を持ってはいけない」というルールが世に存在していられるのである。決してただの嫉妬ではない。たぶん 、おそらく、Maybe まあ、情状酌量のじの字も無いのはどうかと思うが、ギリシャではよくあることである。 意外な事に、善良な老人に親切な人間には好意的であり、老女に化けた自分を背負って川を渡してくれたイアソンに対してはアルゴ号の冒険と金の羊の皮の返還を全面支援している。 然し、婚姻の女神らしくイアソンがヘラの取り持ちで結婚した妻のメディア(*3)を捨てたのを機に加護を止めている。 怒らせると自分の子孫にも容赦が無く、ゼウスと不倫した曽孫のセメレは人間や半神が直視すると身に纏う稲妻で致命的な危険が有るゼウスの真の姿を見るように仕向けて焼き殺し、セメレとゼウスの子で自身の子孫にあたるディオニュソスにも迫害を繰り返し、ヘラクレスと戦わせる心算が逆にヘラクレスに一目惚れをしてしまった(*4)孫のヒッポリュテに対しては彼女の部下を扇動して大乱闘を起こした上に、潔白を示す為に無抵抗で弁明を試みるヒッポリュテをヘラクレスに殺させている。 また、恩人の息子を辱めて死に追いやった為に「息子に殺される」と言う神罰を受ける運命になった自身の子孫のライオスが妻にDVを働くわ、自分の子の足を串刺しにして山に捨てるわ、国中の美少年を毒牙にかけるわ・・・の暴政の限りを尽くした挙句に、預言者テイレシアスを通じた自身の最後通告を無視した(*5)際には大怪獣スフィンクスを送り込んで暴れさせている。 流石に実母のレアにだけは頭が上がらない。 【ゼウスの女性遍歴】 別名ヘラ姉貴の復讐リスト暫定版。 ゼウスの浮気に関しては信仰の統合による新たな主神の下に様々な土着信仰を習合させていったり、地方の王家が挙って主神の末裔になりたがったと云うメタい事情があるからだが、その度に神話の盛り上げ役としてヘラの名前も“ついで”に持ち出されたとしか思えない程に出番が多い。 以下に大体の一覧。(こちらの項目も参照) □■順不同□■ ※関係を持った相手→生まれた子供 □前妻 思慮の女神メティス→知恵と戦いの女神アテナ 掟の女神テミス→時間と秩序を司るホーライ三姉妹、運命の3女神モイライ ■愛人 大地の女神デメテル→冥府の女王ペルセポネ 記憶の女神ムネモシュネ→芸術の9女神ムサ(ミューズ) オケアノスの娘エウリュノメ→美の女神カリス達 コイオスとポイベの娘黒衣のレト→予言の神アポロン、狩猟の女神アルテミス アトラスの娘マイア→伝令の神ヘルメス デバイの王女セメレ→酒の神ディオニュソス(バッカス) フェニキアの王女エウロペ→クレタ王ミノス、サルペドン、冥府の裁判官ラダマンテュス アソボスの娘アイギナ→冥府の裁判官アイアコス ヘラの巫女イオ→エジプト王エパポス アルテミスの従者カリスト→アルカディア人の祖アルカス アルゴス王アクリシオスの娘ダナエ→英雄ペルセウス アルゴスの王女アルクメネ→英雄ヘラクレス This is スパァルタ!!王テュンダレオスの妃レダ→人間界一の美女ヘレネ、英雄ポリュウデウケス テバイの摂政ニュクテウスの娘アンティオぺ→アムビオン、ゼトス ポセイドンの子ベーロスとその母リビュエーの娘ラミア→無し(ヘラに殺され、自分も怪物となり果てた) ※異説も多いので一例です。 しかし、メタな理由が多いとはいえ本当に子沢山である。 【ヘラの主な復讐】 ※上記の復讐リストの中でも知られている物。 ■レト編 出産場所を奪う ※地上全て、若しくは一度でも太陽が当たった事のある土地での出産を禁じた。 ※ゼウスを拒絶して浮き島(オルテュギア)に変えられていた妹のアステリアに頼んで出産場所を漸く確保したとされる。 9日9晩も出産を遅らせる ※余りの苦しみように見かねたポセイドンとレア、他の女神達が助け舟を出した程だったと云う。 この他にも、蛇神ピュートーンや妊婦と前後好きの巨人ティテュオスに命や貞操を狙われたりと散々な目に遭っている。 ■セメレ編 人間に化けてゼウスが通っていたのを逆手に取り、自らも乳母に化けてセメレに近づくと「悪い男が騙そうとしてるのかもしれないから本物のゼウスの証として神としての正体を明かす様に聞いた方がいい」と唆した。 ※実行して神の本性に触れたセメレは真ゼウスの光と熱に灼かれて命を落としてしまった。 ■カリスト編 ゼウスの子を生んだカリストを熊に変える。 ※後に成長した息子のアルカスが狩猟でカリストに遭遇。 彼女を獲物に定めたが、天から見ていたゼウスが親殺しをさせまいと親子共々に天上に上げ、これがおおぐま座とこぐま座になったとされる。 しかし、怒りの収まらないヘラ、その後も手を回しておおぐま座とこぐま座を地平線の下に入れさせず、ずーっと天を回っているようにした、とも言われている。 ただし、加害者を「テメッコラー!チーム(ヴァージン・レディース・クラン)の掟破るとかケジメしやがれっコラー!!」とブチ切れたアルテミス総長とする説もある。 ■イオ編 浮気現場を押さえる。 ゼウスが言い逃れの為にイオを牝牛に変えたのを知っていて自分の物にする。 百目の巨人アルゴスを番人に仕立てゼウスが近づけない様にする。 ※ゼウスの依頼を受けたヘルメスにアルゴスが殺されるが、諦めずにしつこい虻をけしかける。 逃げたイオはエジプトまで行ってしまい、結局はギリシャに戻れないままにそこで子供を生んだと云う。 エジプト神話の女神イシスとなったという逸話も。 ■ヘラクレス編 ゼウスの予言を外すべく出産を遅らせる。 乳首を噛まれたのを恨み毒蛇を赤子にけしかける。 狂気に取り憑かせて自分の子供達を殺害させる。 呪われた予言を利用して自分を憎む従兄弟のエウリュステウスの臣下にした上に十二の試練に向かわせる。 ※これらの企みは結果から言えば殆どが失敗したものの、最終的には妻の嫉妬から非業の死を迎える事になる(詳細は当該項目へ)。 しかし、死して天上界に上がったヘラクレスとヘラは和解したともされる。 と、云うか最愛の娘ヘーベーの娘婿となったのだから今更って話ではあるが。 尚、ヘラの母乳を飲んで力を得たからかヘラクレスとは「ヘラの栄光や祝福」の意だと云う……凄い皮肉である。 更なる余談として、ゼウスに依頼されたヘルメスが赤子のヘラクレスに寝ているヘラの乳首を吸わせたのだが、強く吸われ過ぎて驚いたヘラが身体を離した時に飛び散った乳が天の星になったとギリシャ神話では語られている。 ■ラミア編 子供を殺して怪物に変える。 シンプルにしてベストな極めて残酷な仕打ちである。 ※ただし、この神話には複数のエピソードがごちゃ混ぜになっていたり、名称の混同が多いとの事。 ……以上の様に神話では障害となる役回りばかりが目立つが、アルゴ号の冒険で知られる英雄イアソンやアルディア巡洋艦隊を守護したのはヘラである。 ……やれば出来るじゃん姉貴!! 【創作】 ■ヘラクレス(ディズニー映画) こちらではヘラクレスの実母という設定変更があり、原点とは違いヘラクレスを愛情を注ぐまっとうな母として描かれている。ある意味得したかもしれない。 追記修正は浮気夫に泣かされてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 女神の嫉妬ほど怖いものはない...... -- 名無しさん (2015-12-04 11 37 17) 象徴の孔雀は、イオの一件で殺されたアルゴスの目を羽根に付けられて産まれた鳥。ゼウスが謝罪のために創造してヘラに送った -- (2015-12-04 11 39 46) ???「お前みたいな奴を人間は『女神』じゃなく『悪魔』って呼ぶんだ!」 -- 名無しさん (2015-12-04 12 02 41) 迷惑だがかわいいBBAってイメージがw -- 名無しさん (2015-12-04 12 03 11) なぜユノと名のつく女は、こんな側面を持つのか。 -- 名無しさん (2015-12-04 12 05 44) ↑ そのユノの元祖だからだよ -- (2015-12-04 12 12 24) まあ、どこの神話の女神も体外 -- 名無しさん (2015-12-04 13 20 27) ミスった・・・ 大概が荒ぶる側面持ちだからな。むしろ強壮な面を期待して信仰されるところがあるから、ただひたすら優しい女神ってのはいない。 -- 名無しさん (2015-12-04 13 23 31) まあ怒るんならゼウスを怒れよと思うわなくもないが、このお姉さんがこうなるのも大体ゼウスの浮気のせいやし。なぜゼウスさまはあんなにもアレなのか -- 名無しさん (2015-12-04 13 37 18) ↑2 ヘスティアさんとイシスさんはどうだろうか。 -- 名無しさん (2015-12-04 13 47 35) ゼウスの浮気とヘラのちょっかいが無かったらギリシャ神話の英雄譚の8割は無くなるっていう。英雄譚=ゼウス夫婦の夫婦漫才とも言えるか? -- 名無しさん (2015-12-04 17 08 11) 浮気絶対許さないウーマン -- 名無しさん (2015-12-04 19 25 29) 一番偉い女神ではあるんだが、やってることだけ見ると邪神にしか見えねぇ… -- 名無しさん (2015-12-04 20 12 26) あるゲームでは夫への怒りを原動力にストレス発散のために双剣を持って自ら戦地へ赴くというキャラに -- 名無しさん (2015-12-04 22 25 08) トロイア戦争の大本の3女神はアルテミスじゃなくてアフロディテじゃないですかね? -- 名無しさん (2015-12-05 01 57 59) メンヘラの語源ってこの女神様からか? -- 名無しさん (2015-12-05 02 10 02) 「ゼウスを拒絶して浮き島(オルテュギア)に変えられていた妹のアステリア」←せめてこういう人くらい助けてやればいいのに -- 名無しさん (2015-12-05 02 10 55) ↑3発端はアフロディテで戦争中に打ちのめされたのかアルテミスらしいですね。これでいいかな? -- 名無しさん (2015-12-05 02 24 42) ヘラクレスがヘラの栄光なのは、元々ヘラの旦那である土着の神だったからとか言う説があるとか。NTRれた嫁の授乳プレイとかやっぱギリシャすげえ -- 名無しさん (2015-12-05 10 30 53) 俺がガキの頃読んだギリシャ神話の本によるとオリオンが「俺にかなう者はいないさ」って言ったのをヘラが聞いてキレてサソリをけしかけたってなってたけどこれも上記の赤字の脚色かな? -- 名無しさん (2015-12-14 15 07 12) ↑妹に男が近づいたのを許せないアポロンがけしかけたってのが多いみたいだけど、アルテミスやヘラの仕業とする話もある。脚色ではなく元々はヘラの話だったのを逆に兄妹にアレンジしたのかもしれないですよ。 -- 名無しさん (2015-12-14 15 15 07) ↑そうなんだありがと -- 名無しさん (2015-12-14 16 49 39) 夫を攻めずに浮気相手とその子供を陰湿に狙うという現実世界では関わりあいたくないタイプの女性 -- 名無しさん (2016-01-27 10 15 06) ただのヤキモチ焼きの美女......なのかな......(疑) -- 名無しさん (2016-03-16 12 24 28) ヤキモチってレベルじゃ… -- 名無しさん (2016-04-18 10 14 46) 高い情報収集能力と監視能力を持っている(けど夫の浮気発見以外だとトロイア戦争ぐらいしか生かせる機会がなかった) -- 名無しさん (2016-11-12 22 10 12) スセリ姫と磐媛皇后を合体させたような印象を受ける。旦那も好戦的なオオクニヌシないしは、狂暴化した仁徳天皇みたいなもんだがww -- 名無しさん (2016-12-02 21 47 24) ゼウス「俺はかーちゃんの下僕じゃないっつーの!」ヘラ「そういうことは下僕みたいに従順になってからいうことよ!」とか妄想すると萌える★ -- 名無しさん (2017-01-10 08 03 32) ゼウスにどれだけ愛を囁かれても体を許さず、テミスと離婚した上で、結婚して正妻とすると誓わせた上で交わったんじゃないっけ。 -- 名無しさん (2017-01-10 10 07 29) 結婚が物凄い大イベントとして喧伝された辺り、本当にギリシャにとっても有力な地方の神様だったんだろうなあ。じゃあ何で息子を蛮族(と嘲ってた)の所の神様にしたんだって気もするけど。 -- 名無しさん (2017-01-10 10 53 20) ちなみにヘベちゃんはギリシャの神々の中でも極希少な穏健女神……というか天然入ってる気がしないでもない。実の父に縛りあげられて窓から吊るされ、ヘラさんが絶叫してるのを聞きながら「新しいお遊びですか」ってニコニコ笑ってたらしいしw -- 名無しさん (2017-04-13 18 27 13) だからパズドラでは悪魔にされたんだなwまさに自業自得ww -- 名無しさん (2017-06-21 10 06 50) 家庭を守る女神なんだから浮気して子供を作るような家庭崩壊を許すなどということは自己の権能の否定であり許されない、デュオニソスが禁酒を勧め、アレスが平和を説き、アルテミスが動物愛護と結婚して専業主婦になることを勧めるようなもの -- 名無しさん (2017-06-21 11 08 16) 英雄で恩恵の受けたのはイアソン一人かな? -- 名無しさん (2017-11-09 09 45 40) 伝承によっては神の権能を規定してるのもゼウスだからなあ…。浮気には怒れという絶対命令、しかして主神には逆らえない。七方塞がりでこうなるしかないとも言える -- 名無しさん (2018-05-02 13 24 26) ↑ なるほど…ヘラも可哀想というかゼウス鬼畜杉というかプレイの一環やろこれ -- 名無しさん (2018-05-02 16 22 10) ゼウスを罰せないから人間を罰する小物 世が世なら倒されるべき悪 -- 名無しさん (2018-05-04 01 01 17) ヘラって神のくせに嫉妬するんだ・・・それにゼウスを殺そうとしないなんて酷すぎる。頭が悪いのか? -- 名無しさん (2018-07-08 16 28 27) ↑ゼウスを殺そうとしないというかゼウスが強すぎるせいで罰せれないんだよね。アイツ主神な上に自分以外の全オリンポス神と戦っても圧勝出来る最強の神だから。その上浮気に対しては罰を与えなきゃならないという理不尽仕様 -- 名無しさん (2018-08-08 02 36 32) ヘラは毎年春になると泉でイライラを洗い落とすので、一時的にピュアモードなヘラとなり、この時には内外共に天界一の美女となるので、その度にゼウスといちゃつく。一生いちゃついてれば世界は平和なのに、神ですら結婚生活なんてうまくいかないんだから困ったもんだ -- 名無しさん (2018-08-08 03 36 42) ギリシャ神話にも、その時の古代ギリシャの価値観にも、ちっとも詳しくないから勝手な想像だが、ゼウスの浮気で浮気相手の方を成敗してるのは、「権力者が伯をつけるために作らせた話」の場合は作った人の都合じゃないかなと思う。そういう話を作るのは嫌だが、嫌というわけにもいかないので、ヘラ様に権力者の祖先を成敗させる事で気を紛らわした。とか -- 名無しさん (2019-02-04 19 04 10) 本来はアプロディテに劣らない程に美しく結婚した夫婦、特に妻側を手厚く守護して身篭った妻にはそっと加護を授ける穏やかで優しい女神らしいんだけどな…。旦那がゼウスじゃなくてもっと誠実で一途な神ならヘスティアみたいな存在だったんじゃないかと思われる。 -- 名無し (2020-03-11 16 12 50) 「お前らもゼウスの子孫だけど俺達のほうが格上だから」ってストーリーのためには相手側をなんとか貶めないといけないので……そこで便利に使われるのがヘラ。結婚という神の定めた決まりを破ったんだから罰せられて格下になるのも仕方ないよね、という。あとゼウスが罰せられないのは男に対する女の立場の低さのせいもある。日本だって姦通罪は女性だけが罪とされ男は許された。 -- 名無しさん (2020-03-11 17 31 57) ↑2 誠実で一途な神って実質ハデス一択じゃん -- 名無しさん (2020-03-11 19 36 35) 嫉妬に狂ったクソババアのイメージ -- 名無しさん (2020-06-10 11 40 25) 神様のくせにみみっちいと言うか、婚約者に制裁を加えると言う支離滅裂なことしか出来ない糞女神 -- 名無しさん (2020-07-15 10 37 00) 神様というキャラクターは現実の人間や人間社会がモデルだから多少はね -- 名無しさん (2020-07-15 11 17 52) ↑5 相手を貶めたいのは分かる。だがそのために主神を強姦ヤリ捨て屑、主神の妻を強姦被害者と出来てしまった子を陰惨に嬲る邪神にするのは分からない -- 名無しさん (2020-07-15 12 49 34) ↑ギリシャは演劇の始まりだから、その題材としてる内に色々と脚色するのが定番化してった感じかね?エジプト神話なんかもギリシャ的に脚色した内に派手でカオスになったなんて話もあったような。 -- 名無しさん (2020-07-15 12 54 49) ゼウスも腐れ外道の元凶だからな -- 名無しさん (2020-07-18 18 39 54) ゼウスに勝てない、その上浮気(その多くは無理やり強姦)の相手を罰する理不尽 支離滅裂 不条理な行動。 -- 名無しさん (2020-07-27 18 03 37) 牛ちゃんなので爆乳かそれ以上のモノを持ってそう -- 名無しさん (2020-08-13 14 12 26) ↑ なんだったらヘラクレスに母乳吸われてるくらい出るだろうし... -- 名無しさん (2020-08-24 02 54 23) トロイア戦争では自身に屈辱を与えたパリスの祖国をまとめて滅ぼそうとする。 おまけに崩壊したトロイから逃げのびたアイネイアスも付け狙う。 ここまでくるとチンピラの疫病神。 -- 名無しさん (2020-10-18 09 53 50) ↑3 ロリ爆乳ヘラは想像するとなかなかイケるな... -- 名無しさん (2020-10-25 14 54 09) ↑そのバージョンなら嫉妬深くて過激とか萌え要素でしか無いな。 -- 名無しさん (2020-10-25 16 59 20) 牛娘ロリ爆乳嫉妬ヤンデレ王女……そう考えるとヘスティア並みに萌属性をオモチで評判の癖に信仰されてた理由が分かるな! -- 名無しさん (2020-10-26 11 43 05) ディズニー映画では割とまとも、というかヘラクレスの産みの母 -- 名無しさん (2021-11-06 17 22 57) ゼウスが強すぎて逆らえないから浮気相手を罰するのはまぁいいとしても、強姦されたり恋人に化けられて騙されたりした被害者と子供まで呪っているから嫉妬深い厄介おばさんなイメージが強い。『結婚』を司ってるっていうのも「こういう面倒臭い相手でも一度したら簡単に離れられないのが結婚だから厄介な面も含めて受け入れる覚悟の上でやれ」っていう教訓を伝えるためにこうなったと考えられなくもない。 -- 名無しさん (2021-11-06 17 53 52) ここまでの所業を顧みると、動機はどうであれGod of WarⅢでクレイトスさんに縊り殺されるのも納得してしまう -- 名無しさん (2021-11-06 18 07 56) ヘラ「いいこと。男の「愛してる」は「欲しい」という意味でしかないの。大切なのは婚姻という契約よ」ゼウス「契約内容をよく読め「妻にする」という約束はしたが「浮気しない」という約束はしていないぞ」ヘラ「・・・・」 -- 名無しさん (2021-11-26 01 23 58) 自己愛の強い神様なんだろうな、と思う。ヘべを溺愛してるのは母性からじゃなくて自分にそっくりだからじゃないのかな…。他の子供はアレス・エリス→嫌ってる、ヘパイストス→虐待、エイレイテュイア→最早出産妨害の道具と酷い有様だし、孫や曾孫も平気で殺すし。もう母性の権能をデメテルに譲った方が良いレベル -- 名無しさん (2022-01-12 19 51 58) ↑ あのゼウスとお似合いよなって -- 名無しさん (2022-05-14 11 56 58) 貞淑な妻には惜しみ無い庇護を与えるが浮気者には苛烈な仕打ち(女神としての責務)を与える女帝さま。 -- 名無しさん (2022-05-24 17 37 34) ヘラの加護を得たイアソンが -- 名無しさん (2022-05-24 18 26 19) やっぱりギリシャ神話にはアテナ以外録な奴らがいねぇ! -- 名無しさん (2022-06-13 09 53 29) 若々しく美しい女神のはずなんだけど、どうしても「白雪姫のお妃様」が浮かんでしまう。 -- 名無しさん (2022-06-13 17 56 34) 加護を与える逸話より復讐系の逸話が多い気がする、? -- 名無しさん (2022-07-08 18 26 47) ↑3アテナもメデューサの美しさに嫉妬して怪物に変えたり、織物の勝負でアラクネに負けたのを題材が不敬とかいちゃもんつけて無効試合にしてクモに変えたりって感じのことしてた筈。 -- 名無しさん (2022-07-20 20 41 25) ↑×4 -- 名無しさん (2022-07-26 15 27 24) ↑間違えました、すみません。 アテナ様もお優しい方だけど神々にたいして不敬な者には容赦しない恐い面がありますね。 -- 名無しさん (2022-07-26 15 29 35) トロイア戦争ではアテナもヘラと同類。 -- 名無しさん (2023-06-27 14 03 03) 名前 コメント
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ギリシャ神話に登場する神 ○ ゼウス デメテル ヘルメス × ヴィーナス ネプチューン オーディン ブラフマー ヴィーナス
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登録日:2016/10/28 (金) 22 59 00 更新日:2024/01/25 Thu 23 32 31NEW! 所要時間:約19分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ悪魔シリーズ アニヲタ神様シリーズ ギリシャ神話 ギリシャ神話界のダークホース ソース集めの難儀な神様 トリカブト ヘカテー ヘカーティア・ラピスラズリ ラミア 三位一体 三叉路 三相女神 何故かなかなか立たなかった項目 冥府 冥府の女王 冥府の姫 冥界の女王 十字路 地獄の雌犬 大地母神 太古の女神 女王 女神 女神転生 女魔術師の守護者 安産祈願 完璧超人 悪魔 月の神 死者たちの王女 無敵の女王 犬 神 蛙 豪傑? 闇神 雌犬 霊の先導者 頂の座 魔女 魔女たちの女王 魔術 魔術の神 黒い山羊 この御方に クロノスの御子ゼウスは他の者たちに抜きんでた栄誉を与えられたポセイドンが獲物を授けようともヘルメスが家畜を与えようとも彼女はそれに勝るものをたやすくさずけたりそれらを造作も無く奪われたりもなさるのだその気ひとつで 気まぐれにお気の向くままに ― ― ヘシオドス「神統記」 ヘカテ頌(しょう)より抜粋 ヘカテー(Hecate)(*1)とはギリシャ神話に登場する女神である。 冥府神であり月の女神、そして魔女たちの長としても有名。 しかし実際はギリシャ神話成立よりもさらに古くから存在し、現代にいたるまで独自に信仰を集め続けてきた類まれな女神。 【概要】 ヘカテーはギリシャ神話の女神として広く知られている。 オリュンポス十二神ではないものの、後述するようにかなり優遇されている女神でもある。 魔術とその行使者、そして産婆の守護者であり、月と闇・幽霊・豊穣・罪の贖(あがな)いと浄め・出産を司る。 名前は日本語では「ヘカーテ」や「ヘカーティ」とも表現されるが、原文の発音に近い「ヘカテー」がメジャーである。 名前の由来は諸説あり、アポロンの別名ヘカトス(Hecatos 遠くからはたらきかけるもの)の女性形とも 古代ギリシャ語で意思を意味する言葉、さらにはエジプト神話のカエルの姿をした女神ヘケト(Hecete)とも 言われているがどれが本当の由来かは未だに不明である。 多くの別名を持つことで知られており、「ラミアの母」「霊の先導者」「女魔術師の守護者」「死者たちの王女」「無敵の女王」「女救世主(ソテイラ)」、 カトリックからは「冥界の女王」「魔女たちの女王」「地獄の雌犬」という数々の厨二病じみたあだ名を進呈されている。 象徴はナイフ(助産術の象徴)、犬、牝馬、蛇(不死の象徴)、松明、くぼみのある自然石。 また彼女を象徴するとされる花は、ケルベロスとも関係の深い事で知られるトリカブト。 【経歴】 ヘカテーは非常に長い歴史を持つ女神で、かつ現在に至るまで信仰され続けており しかもその経歴の中で多数の神々を取りこんできたため時代ごとの変化が非常に大きい。 なので便宜上ここではヘカテーの経歴を4期に分けて解説する。 ○ギリシア神話以前のヘカテー ヘカテーはギリシア神話の神として有名だが、その起源は女神信仰発祥の地といわれるアナトリア半島(現代で言うトルコ近辺)で信仰されていた神である。 それが紀元前6~5世紀ごろにギリシャ神話に取り込まれたものとも言われているが、 エジプトで初期王朝時代(BC30世紀ほど)より信仰され続けていたカエルの女神ヘケトが原型だという説も存在する。 ただ当のアナトリア語が既に死語となってしまっている上に資料そのものが少ない為、真実は謎のままである。 ○ギリシア神話のヘカテー ・血統・血縁について ギリシャ神話におけるヘカテーは、古き神ティターン神族の直系とされる女神である。 ペルセースとアステリアの娘にしてティターン神族の末裔の一人でありアルテミスとは従姉妹の関係でもある。 ただしいくつかの異説があり、ゼウスとデメテルの娘、コイオスとポイベの娘、 あと夜の女王ニュクスの娘であるという説もある。 またアルテミスと同様、配偶神を持たない処女神であり夫・子供は存在しない。 …しないはずなのであるが、魔女の守護者であるためか数多くの魔女の母と同一視されることが多い。 有名なところではスキュラの母クラタイイス、キルケーの母ペルセーイスとメディアの母エイデュイアなど。 あとなぜか海の神との関係が深く、スキュラの父ポルキュスや、一説ではトリトンを愛人とするともされる。 またヘシオドスの名婦列伝では出自が異なっており、アルテミスの怒りを鎮めるために生贄に捧げられたミケーネの王女イーピゲネイアが、 彼女の毅然とした振る舞いに怒りをおさめたアルテミスによって救い出されヘカテーとなったと言われている。 ・神性・神格について ヘカテーの神性として代表的なものはまず第一に死者を導く冥府神、そして月と闇夜の女神、 大地の恵みをもたらす母神、そして魔術とそれを扱うものの守護神である。 しかし前述のとおりオリュンポス十二神には選ばれておらず、 彼らやそれに並ぶ神々よりは一歩譲る位置にいるような描写が多い。 冥府神の一柱としては冥王ハデス、冥妃ペルセポネに次ぐと言われる。 格は諸説あるがハデス ペルセポネ ヘカテーの準に格が高いというのが有力であり、 某ジャンプ漫画の魔界三大勢力筆頭である雷禅、躯、黄泉風に言うなら この三柱の神で三大冥府神を形成しているといってもあながち間違いではない。 つまるところ冥界のビッグ3であろう。 しかしヘカテーは「ハデス夫妻の侍女」として扱われることが多く、この二人とは厳然たる格差がもうけられている。 冥王たるハデスは無闇に冥府を離れず助言や道具の貸与・人員の派遣という形で他者とかかわる事が多いが ヘカテーはその指示を受けて実力を行使したり冥界の亡者や魔物を直接統括したりする、 いわばハデスの切り札・懐刀といった立場にある。 平時は配下の妖精ランパスらとともに松明を手にして冥界を照らし亡者を導くほか、 冥府の刑罰を執行する実働部隊である復讐の女神エリニュスを配下に置く。 その他にも配下・眷族とされる魔物の数がやたらと多い。 そして主命とあらば自ら戦場に赴き、敵を冥界の業火で焼き尽くしてのける(詳しくは後述) 月の女神としては満月を象徴するセレネ、満ちゆく月・三日月を示すアルテミスと並び 欠けゆく月・新月を司ると言われている。 ただ前の二人ほどには月の女神として有名とは言えない。 大地の恵みをもたらす母神としては、特に出産に関してあらかたなるご利益をもたらすとされる。 ただその出産に関してもヘラ・アルテミス・エイレイテュイアら出産の女神たちほどメジャーではなく 母神としての格式では前述のペルセポネ、そしてその母デメテルにはとても及ばない。 唯一、魔術及びその使い手の守り神としての立ち位置はギリシャ神話の中でも特別で、他の神とは一線を画している。 数々の高名な魔女・魔術師たちの守護者として扱われ、後世の「魔女たちの女王」という立ち位置の源となっている(後述) ただその序列のわりには不自然なほど格上として扱われるエピソードが多いのも彼女の特長。 血統としてはティターン神の末裔でその栄光を引き継ぐものとされ、 その力は天上・地上・地底の三界にまたがるほかポセイドンの領域である海上にまで及ぶとされる。 後述するが神話や伝承の中でも凄まじい実力や特別扱いを思わせる記述が多い。 ギリシャ神話では外様の神なので格付けでは一段下に置かれたものの、大衆からの人気・支持・信仰は絶大なものがあったということなのだろうか。 ・神話・伝承について ギリシャ神話でのヘカテーは、基本的には冥王ハデス・冥妃ペルセポネ含めた12神や英雄たちをサポートするような役回りが多い。 その中でも一番有名なのはハデスによるペルセポネ誘拐の際のエピソードだろう。(詳細についてはこちらを参照のこと) 娘の行方が知れなくなったデメテルは、娘が何か悪いことに巻きこまれたのではないかと危惧した。 そんなデメテルは「悪いこと」にかけては他のどの神よりも詳しい、闇と罪の女神ヘカテーを頼る。 ヘカテーはペルセポネの叫び声を聞いていたが、姿までは見ていなかった。 デメテルはヘカテーに松明を借り暗闇のなかを片隅まで探すが、娘の姿はどこにも見当たらなかった。 途方にくれたデメテルにヘカテーは太陽神ヘリオスを頼るように助言する。 そのとおりにしたところ、果たせるかなヘリオスはニューサの野原で白昼堂々と行われた誘拐劇を目の当たりにしていた。 娘をかどわかしたのがハデスであることを知ったデメテルはすべてを理解し、日(ヘリオス)と月(ヘカテー)を連れてゼウスのもとへと向かったのである。 しかしなんだかんだでペルセポネが正式にハデスの妃として冥府に降り立ったときはヘカテーが侍女として傍に付き添い、そのまま冥府の怪物や魂達の女主人というポジションにおさまったということになっている。 ハデスとペルセポネの出会いの物語は、ヘカテーの冥府入りのエピソードでもあるのだ。 また、ヘラクレス誕生を手助けしたためにヘラの怒りをかいイタチに変えられてしまったガランティスを憐れんで自身の守護獣にするという厚遇で迎え入れたという逸話もある。(詳細はこちらを参照) ヘラにエイレイテュイアさらにはモイライと、出産にかかわるすべての神にうとまれたガランティスにひとりヘカテーだけが手を差し伸べたのだ。 あとアルゴナウタイではコルキスの守護神にしてメディアの信仰する神として登場し、実際に召喚されて力を貸したりしている。 またトロイアの女王ヘカベーはヘカテーの巫女とも化身とも言われている。 オデュッセウスに奴隷としてさらわれた彼女は犬に化けて逃げ出し、彼に苦難がふりかかるよう呪いをかけた。 これがオデュッセウスの長い漂泊の旅の引き金になったのだという。 またアテナがアラクネを蜘蛛に変えた際には「ヘカテーの薬草の汁」を振りまいたとされる。 しかしそういった裏方の役割にとどまらず、絶大な実力をうかがわせる強烈なエピソードも同時に持っているところが彼女の独自性。 その中でも最たるものは巨人たちとの宇宙の覇権をかけた争い『ギガントマキア』参戦の際のものだろう。 「神の力では殺せない」巨人(ギガス)たちに対し12神たちが遠くから弓矢を射たり島や山などを投げつけたりして動きを封じる中、 冥王ハデスの命により主に代わって参戦した彼女は冥界の火をともした松明を手にギガスの一体であるクルティオスを 真正面から焼き殴り倒すというとんでもない活躍を見せた。 とどめこそヘラクレスに刺してもらっているが、オリュンポス十二神以外でギガスを倒せたのは多数参加した神々の中でも これも青銅の棍棒を手に真正面から巨人に挑み圧倒した「時間」を司る三姉妹の女神モイライと彼女のみ。 また、上述したガランティスのエピソードにしても、見方を変えれば怒りに燃えるヘラでさえヘカテーのやる事に関しては沈黙せざるを得ないという、ヘカテーの強大さが露になった話であるとも取れる。 ヘラの怒りを(しかもゼウスの浮気絡みである)買った者を眷属として取り立てるなど、ヘラに喧嘩を売るに等しい行為であるにも関わらず、恐れる様子もなくそれをやってのける。これもまたヘカテーという女神の底知れなさの一端を見せたエピソードといえよう。 ちなみに冥府神になった経緯は、天界で出生したときのヘカテーの魔力に神々が恐れをなし、 アケロンの河に投げ入れ冥府に流れ着いたからという逸話もある。(*2) なおヘシオドスの神統記ではまるまる一章使ってヘカテーへの賛辞が述べられている。(冒頭文参照) それによるとゼウスによって天界、地上、海洋の全てで自由な行動権を与えられており、人間にあらゆる分野での成功を与え、 他の神に祈る前にヘカテーに祈っておけばご利益が増すとも書かれており、オリュンポス12神でないにもかかわらず、優遇されている。(*3) ・信仰の対象としてのヘカテー 彼女を表すとされた像は、背中合わせに張り付いたような三面三体の女人像である。 この像は日本の道祖神のように三つ辻に、それぞれの道の方向を向くように安置された。 そして新月の夜には伝承通り手にした松明に火がともされ、これも道祖神と同じように旅人が旅の安全を祈願する場となった。 これはヘカテーが夜の十字路や三叉路に姿を現すと伝えられていたからである。 古来より十字路や三叉路に精霊が集まる為と言われており、古代人はそこで集会を開き神々を傍聴人としたという。 冥府を照らす彼女の灯火は、そのまま暗い夜道を照らす明りとなり、またこれから死にゆく人を冥府まで導く灯火ともなった。 このため彼女は三叉路を意味するトリウィア(Trivia)という言葉を冠して呼ばれることもある。(*4) またこの姿から「三位一体」が彼女を示す一つのキーワードとなり、他の神々を次々と取りこんでいくことになった。(後述) 彼女へのお供え物は卵や黒い山羊(冥府神なので黒い獣が捧げられた)・タマネギ・魚で、貧民達の食料とされた。 (これらの供物は「ヘカテーのご馳走」ともよばれる) また彼女への供物として、家の戸口に鶏の心臓と蜂蜜の菓子を供える風習があったという。 また出産を司るため、彼女に祈れば陣痛を和らげられ、安産できるとも言われた。 あとギリシャの穀倉地帯テッサリアでは、彼女を信仰する巫女たちが彼女の力を使い魔女の薬を作っていたと言われている。 一説では彼女らは血なまぐさい儀式を行っていたともされ、「ラミアの母」「魔女たちの女王」という伝承の基になったと言われている。 ○中世のヘカテー ・魔女たちの女王 中世において欧州全土でキリスト教の布教が進んだが、その当時ギリシャの神々はすでに信仰の対象から外れており 神話・物語の中だけの存在となっていた彼らは教化の妨げとして問題視されることは無かった。 その中でヘカテーは中世でもなお魔術やその行使者・そして産婆たちの守護者としての信仰を集めており また他のギリシャ神話の神やルーツとなるアナトリアの神々のように生贄を要求することもあったため それらを忌み嫌うキリスト教からは異教の神、デーモンとして迫害されることとなった。 そして彼らから彼女に進呈された異名が「魔女たちの女王」である。 デーモンとしての彼女は犬、獅子、馬の三つの頭を持ち地獄の猟犬を引きつれた異形の女神として描かれた。 「地獄の雌犬」とは、この姿のヘカテーに対する蔑称である。 また生贄としてカエルを要求したと言われ、ヘケトの影響を受けていた可能性もある。 しかし異端として迫害されながらも彼女への信仰は細々と続けられ、現代へと至ることになる。 ・ワイルドハントの首領 欧州全域に伝わる妖精、妖怪、精霊、魔女、死者で編成された狩猟団「ワイルドハント」。 兵隊の構成種族も代わり、ドラゴンや悪魔、トロールなども加わる事がある。 そのリーダーの一人としてヘカテーの名も挙げられている。 北欧神話とヨーロッパ各所の伝承で出現した軍団の集合体のような組織だと思ってもいい。大体一緒くたで扱われる。 活動場所はヨーロッパ全域で、地域によって率いる者が変わる。支部長みたいなもんだろうか。 ・日本での紹介 日本では江戸時代後期の蘭学者・山村才助の著作である「西洋雑記」にその名を見ることが出来る。 この本ではディアナ・アルテミスのもう一つの姿、呼び名としてヘカテーが紹介されている。 彼女らは地獄及び現世と天上を統べる神であり、「此神神通廣大」などの仰々しい表現までされている。 西洋、東洋で地獄が分かれているという認識では無いらしく、ヤマ(閻魔)よりもやばい神様のような扱いにされている。 見様によっては三相の力でヤマも兼任してる節がある。 また何故かヘカテーは三相の力でアテナや月そのものと合体しており、この時点で大分よく分からないモノに変貌している。 ちなみに当時の日本ではカタカナで「ヘカッテ」と呼ばれていたらしい。 ○近世~現代のヘカテー 現在ヘカテーは慈悲深い母神というよりは冥府の女神・魔女の王といった、禍々しい存在としてのイメージが強い。 しかし近現代の多神教的信仰・女神崇拝の再評価という流れの中、 ウイッチクラフト・ウィッカと呼ばれる現代魔女信仰者たちの信仰の対象となり 発祥から数千年の時を経て今なお魔術とその実践者たちの守護者として存在し続けている。 【解説】 ○起源について 前述したが、彼女が本来どのような女神であったかは明らかにされていない。 起源である古代アナトリア語がすでに死語化しており、発掘物などの資料も少ないためである。 しかし確実なのは、神の力が及ばないはずの巨人を真っ向からねじ伏せる力を秘めた恐るべき女神でありながら、 一方で暗い夜道に明かりをともし、貧しい人々に精のつく食料を与え 死にゆく人々をその手の松明で導き、求めるものには知恵と力をさずけ なにより女性にとって何ものにも代えがたい喜びであると同時に避けがたくこらえがたい苦痛でもある出産に際しはるかな高みから直接助けの手を差し伸べ寄り添ってきた、 市井に暮らす人々にとって最も近しい神でもあったという事実である。 そうであるからこそ彼女ははるか古代から現代に至るまで、弾圧を受けた時期もありながらも信仰の対象でありつづけたのだろう。 最も古き神の一柱にしていまなお信仰を集め変化し続ける類まれな神性として。 ○三位一体について 古代アナトリアでの女神信仰において、女神は3つの相を持つとされた。 すなわち躍動する生命力を体現するうら若き乙女、慈愛にあふれる成熟した母親、 そして知恵をたくわえ死を暗示する老婆の三相である。 三面三体のヘカテー像もこの考え方に基づくものであり、乙女:ヘベ、母親:ヘラ、老婆:ヘカテーの三相で表されていた。 そしてその後も数々の女神の老婆の相、闇の部分として同一化されるようになっていったのである。 彼女の代表的な神話であるペルセポネの略奪においても、ヘカテーはデメテル・ペルセポネ母娘にとってもっとも近しく頼れる存在として登場する。 また、デメテル自身もヘカテーのように松明を持ち闇の中をさまよった。 これはこの三者が明確に同一視されていたことを示す神話であろう。 そして芽吹きの春・収穫の秋がそれぞれペルセポネ・デメテルによって象徴されたように暗く閉ざされた冬、 あるいはすべての命を焼き尽くす夏がヘカテーに割り振られ彼女らは季節の三相を示す女神として定着したのである。 他にもヘカテーは半月、満月、新月の月の三相を表したり(セレネ・アルテミス・ヘカテー) 天界・地上・冥界の世界の三相を表すとされたりもした。(セレネ・アルテミス・ペルセポネ) 言い換えれば、名だたる女神たちの闇の部分を一手に引き受けていたとも言えるだろう。 後代においては三相とされた女神をすべて自身と同一化し、デメテルやアルテミス、ペルセポネらの化身として扱われたこともあったという。 見方を変えれば、ヘカテーが他の女神を自身に取りこんだというよりもむしろ、すべての女神の起源をたどれば 女神信仰の祖となった存在のひとりである彼女に行きつくという解釈もできるだろうか。 またヘカテー自身はキリスト教においては異端とされたが、彼女の「天上・地上・地下に力を及ぼす」という立ち位置は 神の子イエスのものとして引き継がれていった。 ○配下・眷族について 前述のとおり冥界で魔物たちを直接率いる立場の彼女は、配下・眷族とされる魔物がやたらと多い。 代表的なのは彼女とともに松明を持ち闇を照らす、冥界のニンフであるランパス。 (東方Project「クラウンピース」のモデル) 罪人を執拗に追い立て残酷な刑罰を下す復讐の女神エリニュス(*5)の三姉妹アレークトー・ティーシポネー・メガイラ。 (FFシリーズ・女神転生シリーズ「フリアイ」、ファイブスター物語「アレクトー」「ティスホーン」「メガエラ」のモデル) 青銅とロバの足を持ち悪夢を操る女怪物エンプーサ(*6)(女神転生シリーズなど)、変身術に長けた女吸血鬼モルモーが有名。 また彼女はしばしば犬を引き連れて現れるとされているが、その犬はヘルハウンド・ブラックドッグと呼ばれる地獄の猟犬、 果ては冥王ハデスの直轄である地獄の番犬ケルベロスのことさえあるという。 もともと他の地域での主神格で眷族・配下ごとギリシャ神話入りしたのと、 それ以降も多数の女神たちと関連付けられたように、類似した要素を持つ魔物たちを取りこんでいったためであろうか。 なお彼女の異名の一つに「ラミアの母」というものがある。 ラミアという言葉は蛇の姿をした魔物の固有名詞であると同時に 吸血鬼・夢魔などのあらゆる女の怪物たちを指す総称でもある。 これを踏まえれば「ラミアの母」とは、「すべての女怪たちの母」という意味なのかもしれない。 【創作文化におけるヘカテー】 ヘカテーはギリシャ神話の神々の中ではわりと有名なほうではある。 さすがにオリンポス12神にはかなわないが、それでも数多くの創作物の中に彼女の名を見ることが出来る。 ただその場合慈悲深い母神というよりは「冥府の女王」「魔女たちの王」のダークなイメージで登場する事が多い。 これはキリスト教の影響が大きいのはもちろんだろうが、暗闇や地獄、魔術など悪とされることが多い分野をつかさどりながら、 けして単に邪悪な神というのではなく光り輝く神々と対等の地位と同等の力を持つ女神だという独自性を買われてのことでもあるだろう。 有名なところではシェイクスピアの四大悲劇のひとつマクベスで、3人の魔女達の崇める女神として登場している。 ヘカテーは魔女らに、主人公マクベスに「予言」を伝えたことを諫め、彼に新たな(かつ不吉を齎すような)予言を与えるように仕向けたのである。 またゲーテの戯曲「ファウスト」では哲学者ターレスと口論するアナクサゴラスが月の女神に対し「ディアナ、ルナ、ヘカテの三つの名と姿を持つ神」と呼びかける描写がある。 現在でも多くの媒体でヘカテーの名を見ることが出来る。 上記した独自性からか、ソーシャルゲームなど実在の神話を世界観の下敷きにしたユニットが多数存在するゲームには大抵出演している。(LOV、神撃のバハムート他多数) また灼眼のシャナの頂の座ヘカテーやGのレコンギスタのMSヘカテー、また現実世界でもPGM社の対物ライフル「へカートII」の名前の由来になっている。 その中でも女神ヘカテーをモチーフとしたキャラクターとして特筆すべきものは女神転生シリーズの魔王ヘカーテ、 そして東方projectシリーズのヘカーティア・ラピスラズリだろう。 魔王ヘカーテ(女神転生シリーズ)伝承の神や悪魔をコンピュータを用いて召喚するという一連のシリーズ。この作品でヘカテーは「ヘカーテ」名義で初作から一貫して魔王として登場しており、しばしばストーリー上のボス役も務めた。初作(旧約Ⅰ)ではマズルカの回廊をあずかる魔王として登場。その姿は人間とあまり変わらず、美しい女性のもの。宵闇のような色の髪と肢体の美しさが印象に残る。Ⅱ(旧約Ⅱ)では蛙の顔をした鬼女「ボルボ」名義で登場。公式の解説によると、ヘカテーと同一視された地母神であるらしいが詳細は不明。そして真・女神転生Ⅱ以降は獅子・犬・馬の三頭を持つ「地獄の雌犬」の姿で登場。服装はなんとボンテージファッションで、異様な頭部と妖艶な肉体のギャップが強烈な印象を残した。 ヘカーティア・ラピスラズリ(東方Project)東方紺珠伝7面ボスとして初登場したキャラクター。月、地球、異界それぞれの地獄を司る女神で、それぞれの世界にひとつずつの体を持っている。また配下に松明を持つ地獄の妖精「クラウンピース」を持つなど、随所にヘカテーの要素がちりばめられている。また首のチョーカーから異界・地球・月を象徴する球体を鎖につけてつないでいるというファッションをしており、「三つの世界を縛りつけつなぎとめる女神」すなわち「重力」 を具象化した存在であるということを暗示するような外見をしている。なお現時点で設定上東方Projectの全キャラクター中ぶっちぎりの最強キャラである。ヘカテーがモチーフの時点で察しがついていた人が多かったとか。 と、数々の凄まじいエピソードをもつ彼女であったが、何故かアニオタwikiにヘカテーの項目が作られなかった。 前述の通り、ヘカテーをモチーフにしたキャラや兵器は少なくないのだが… 追記・修正はギガスを松明で殴り殺した方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] デビルサバイバーでは全門耐性ですごくお世話になった -- 名無しさん (2016-10-29 13 00 33) 遊戯王にもバイオレットヘカテーやレッドヘカテーってキャラがいたな -- 名無しさん (2016-10-29 13 09 03) ↑懐かしい!でもなんでOCGには登場しないんだろう? -- 名無しさん (2016-10-29 18 03 38) ハデスより強いらしいね -- 名無しさん (2016-10-29 20 12 50) もしかすると、部下と嫁の尻に敷かれているかもしれん、ハデスさん...... -- 名無しさん (2016-10-29 20 26 26) ヤリチンゼウスから貞操を守り切ったんだっけ? アルテミスと同様に配偶神を持たない処女神だそうだけどパネェわ -- 名無しさん (2016-10-29 20 54 22) 某ジャンプ漫画の三大妖怪とか言われても分からん -- 名無しさん (2016-10-29 21 06 59) 項目名を追加。 …「出白」って「出自」のことだよね? -- 名無しさん (2016-12-13 19 21 55) 東方のヘカーティアのページから記述を逆輸入しました。結構大きな編集をしたので、ご確認願います。 -- 名無しさん (2016-12-18 02 18 09) ↑ありがとうございます。項目の作者ですが読みやすくできており、とても助かります。 -- 名無しさん (2016-12-18 02 41 42) 今尚信仰を得る神様って凄まじいな、類い稀なる神性という表現は妥当だな -- 名無しさん (2017-09-13 19 20 47) なぜかFateではメディアの師匠になってるという。 -- 名無しさん (2017-11-06 21 53 40) ↑記事の中に「アルゴナウタイではコルキスの守護神にしてメディアの信仰する神として登場し、実際に召喚されて力を貸したりしている」って書いてありますよ。メディアはヘカテーを信仰する巫女だったのだから、ヘカテーの神託を通して魔術を習ったのだとしたら、師匠ということでいいのでは? -- 名無しさん (2017-11-08 19 26 05) ↑2キルケ―と間違えてないか? -- 名無しさん (2018-04-29 18 29 25) ゼウス「ん?ハデスのやつまだヘカちゃんに手つけてねーのか。あいつ相変わらずだなwwww」 -- 名無しさん (2018-06-07 17 23 52) ↑ページ内の記載にもある「神々によってアケロン河に投げこまれ冥府に流れ着く」というエピソードでは、流れ着いたあとにハデスの妻になったとも伝えられています。 -- 名無しさん (2018-06-10 22 30 58) あれ?ヘカテーと同じ位活躍したヘラクレスって…… -- 名無しさん (2018-11-20 13 33 50) 追記修正のハードルが高い…高くない? -- 名無しさん (2019-11-17 09 37 46) ギリシャでは唯一まともな神かと思えば、コイツも幼女が主食で大好物だから、ロクなもんじゃない……これでも神がまともな方のギリシャって…… -- 名無しさん (2020-03-05 02 11 48) ↑6 キルケー・メディア共々ヘカテーの弟子だったって事になってるっぽい。二人の発言から見るに型月のヘカテーもかなり強い&ヤバいヒトっぽい -- 名無しさん (2020-06-12 14 05 00) 魔術の頂点の癖に物理で巨人殴り殺したのか(困惑) -- 名無しさん (2020-09-21 22 48 35) ↑ 型月あじを感じる...(あかいあくま的な -- 名無しさん (2020-09-21 22 50 42) ↑2 巨人は「神の力では殺せない」ので・・・ 他の神も島や山をぶんなげたりしてます -- 名無しさん (2020-09-22 21 50 25) 変Tの異名を持ち重力を自在に操る高貴なる女性騎士 -- 名無しさん (2020-11-20 12 14 47) 「すなわち『重力』そのものを神格化した存在だとする説がある」←ここソース見つからないんだけど、独自研究? -- 名無しさん (2021-05-01 11 51 47) ↑2・3 こうしてみると雪合戦みたいだ -- 名無しさん (2021-09-22 22 31 42) 魔女たちの守護女神にして冥府の王の懐刀、ステゴロも強いという万能な女神さま。 -- 名無しさん (2021-11-24 15 47 05) ↑3 俺も聞いたことないなぁ 派手にアピールしてる割にはマイナーすぎる説だと思うんだが出典が気になる -- 名無しさん (2022-03-04 01 20 03) 一応「重力の神格化」の出展が怪しい事を記述しました。無論、学術的な出典をご存知の方がいました、削除していただいて結構です。 -- 名無しさん (2022-03-04 14 52 43) 新月や悪夢とかかわり -- 名無しさん (2022-03-05 20 17 19) グラブルのヘカテーは胸の谷間に棒を挟んでて素晴らしいぞ -- 名無しさん (2022-10-02 00 22 40) 「重力を神格化した存在」の件は出典も出てこず、いつのまにか項目から記述が丸々消えていたため、タグの重力も削除しました -- 名無しさん (2023-05-18 14 27 45) グラブルのヘカテーは声がえっちすぎて前屈みになる -- 名無しさん (2023-05-18 18 19 44) 冥王しかり冥妃しかり冥府に関わりを持つ神様は総じて心優しい神々が多いイメージ。(もちろんヘカテー様も) -- 名無しさん (2023-05-18 18 46 07) 名前 コメント
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登録日:2015/12/08 Tue 10 53 55 更新日:2024/03/14 Thu 23 01 28NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 アテナ被害者の会 アニヲタ神様シリーズ アレス イケメン オリュンポス十二神 ギリシャ神話 ネタキャラ マルス 偉大な預言者(昔) 嫌われ者 残念なイケメン 王子 軍神 軍神(笑) 間男 ■アレス 「アレス」はギリシャ神話に登場する神。 軍神と呼ばれる事が多いが、より正確には戦争が齎す破壊と狂乱の神。 同じく戦争を司るアテナが戦争での栄誉や理性的な計略を象徴するのとは対照的に、戦争の負の面を強調した神性と言える。 オリュンポス十二神の一柱で神盾(アイギス)もつ偉大なる主神ゼウスと、黄金の沓はくアルゴスの女神…畏きヘラの息子。 ローマ神話ではマルスと習合した。 アレス「つまり、俺こそがオリュンポスの王子だ!」 同じくオリュンポスに名を連ねる他の兄弟達が妾の生んだ傍系ばかりである事を考えると、正に純粋な血統、オリュンポスの未来を背負う存在と言える。 アレス「そうだろう!そうだろう!」 ……が、何故か神話内での扱いは散々で、当のゼウスやヘラからすら疎まれていたとのエピソードが付加されてしまう場合も少なくない。 アレス「ダニィ!?」 聖獣は猪と狼。 恋人のアフロディテの心を奪った美少年アドニスに嫉妬して、巨大イノシシに変身して美少年に突撃している(意味深)。 配偶神はハッキリとしないものの、愛人であるヘパイストスの妻アフロディテとの間にフォボス(敗走)、デイモス(恐慌)の兄弟と娘のハルモニアを儲けている。 火星の衛生の名前はここから取られている……不穏な名前の衛星だな。 エロスもアレスとアフロディテの子とする場合もあるが、これはエロスがアフロディテの従者、更にはローマ神話のクピド(キューピッド)と習合した少年、或いは幼児の姿の神と捉えられる様になってからの話で、元来のエロスは髭モジャのオッサンである。 エロス「アフロディテ様の美しさに儂が惚れ込んで側に置かしてもらっとるだけじゃけえのぉ!(ダミ声)」 ……こうした経緯からアフロディテをアレスの正妻とする場合もあるが、かなり狭い意見。 他に、エリス(不和)や婆ちゃんじゃない方のエニュオ(戦)も彼の従者にして多くは妹ともされているが、姉や妻とされることもある。 特にエニュオは母や娘、后とされていることが多い。 ローマ神話でエニュオに対応するベロナがマルスの后とされているのがギリシャにも反映されたのかもしれない。 この他、世界初の裁判の原因となったとされる娘のアルキッペの他、ヘラクレスに番外で退治された残忍な巨人キュクノス、十二の難業でヘラクレスと対峙した勇猛さをもって語られるアマゾネス、同じく十二の難業の人喰い馬を飼っていたトラキア王の方のディオメデス……と妙に悪い意味でヘラクレスと縁がある(※序でに、同じく十二の難業の一つであるステュムパリデスの怪鳥も元はアレスが飼っていたとされる)。 これでもポセイドンの子供達に比べればマシな扱いだが、アレスの子供もまた怪物や狂人、蛮族とされる事が多かった様である。 アレス「もうダメだ、おしまいだあ…(ネタキャラ化からああ逃れられない)」 【神話】 アレスに纏わる神話は数が少ない上に殆どが不名誉なものばかりである。 尚、アレスがこんな扱いになったのはアレスが元々はギリシャに征服、統合されたトラキアの神だからで、トラキア人の勇猛さがギリシャ的価値観には合わずに蛮族とレッテル付けられて偏見の目で見られていた為。 そうした複雑な経緯が神話内での地位の高さと相反した扱いの悪さに繋がったと見られている。 【浮気】 実はギリシャの男神の中でも一、二を争う程の美貌の持ち主のアレス。 そのアレスに醜男と結婚させられていた愛の女神アフロディテが声を掛けた。 容貌に優れないばかりか、いつも工房に入り浸り相手をしてくれない夫への不満を、見た目だけは逞しいアレスの肉体で解消していたアフロディテだったが、流石に自宅に間男を連れ込む行為は直ぐにヘパイストスの知る所となった。 自分を捨てたヘラを黄金の椅子に透明の鎖で縛り付け、解く事を条件に天界に迎え入れさせた時に続いて、非合法行為の現場であるアフロディテのベッドにも仕掛けを施したのだ。 そして、例の如くアフロディテとアレスが激しい前後運動や、ねっとりとした上下運動を働いていると……。 ア・ア「ア?…アイエエエエエエエエエエエ!?」 例の如くの例の如くにベッドの仕掛けが発動。 今回は透明な網が絡み合った二神を更に絡み取った! 早速ヘパイストスは伝令をやり、この様を他の神々に見せて笑い者にした。 アテナ「無様ね」 アルテミス「軽蔑します」 アポロン「実際羨ましい」 ヘルメス「デスよね~♪」 女神達「…ああん?」 男神達「ゲフンゲフン!」 ……この時の結果については諸説あり、普通にアフロディテとアレスが笑い物にされ、恥をかいた彼らがキプロスとトラキアに逃げ帰ったとされる説や、アフロディテと関係を持てたアレスを男連中が羨ましがり、逆にヘパイストスの甲斐性の無さが笑われたとする説もある。 一方、ヘパイストスはアレスとアフロディテの不貞の娘であるハルモニアの結婚に豪華な首飾りを送ったとする神話もある等、アフロディテへの深すぎる愛の形なのか自分の“代わり”を務めた不倫相手への複雑な感情が見えるエピソードもあったりする。 まあ、実はその首飾りが不幸の首飾りだったと云う黒いオチが付く場合もあるのだが(暗黒微笑)。 【敗戦の歴史】 同じ戦争の神とされつつもアテナイの守護者として多大な人気を獲得したのがアテナで、アレスは神話内で度々アテナと戦っては直接、間接を問わず敗れ去っている。 特に有名なのがトロイア戦争にてアテナの加護を得た英雄ディオメデスとの対峙で、この時にアレスは人間であるディオメデスに下腹部を貫かれ、一万人の兵士の雄叫びに匹敵する悲鳴を上げたとまで書かれている。 アレス「ちょっ……お前は何者だ!?」 ディオメデス「ただの……人間だ!!」 このトロイア戦争の折には神々も両陣営にそれぞれに加担したとされており、前述の様にアテナやヘラがギリシャ側に付けば、アポロンとアルテミスはトロイア側に付いて争っている。 しかし、アレスは自分の信念はそっちのけで……と云うか元より無くて「戦闘のための戦闘」がしたかったらしく、必要に応じて両陣営に加担しては戦闘を継続させていたらしい。 また、ポセイドンの血を引く僅か9歳にして身長17メートルにも達した巨人のアロアダイ兄弟(オトス、エピアルテス)が世界を欲して傲慢にもオリュンポスの神々に挑もうとした時には、珍しく真っ先に退治に向かうも、あっさりと敗れた上に青銅の壷の中に十三ヵ月も閉じ込められた末にヘルメスにやっとの事で救出されたエピソードもある。 オ エ「変なオッサンキター!……挨拶代わりにパーンチ!」 アレス「アバーッ!」 オ エ「…うっそ、弱っ……」 オ エ「後で怒られると面倒だからこん中入れとこうぜ」 アレス「ヤメロー!ヤメロー!」 こうして、伸びている間に手足を縛られて暗くて狭い壷の中に閉じ込められたアレス……しかし、十三ヵ月とか本気で誰も探さなさ過ぎである。 ヘルメス「いやー心配してましたわー(棒)」 この他にも、前述の息子とされる巨人キュクノスがヘラクレスに退治された際には自らヘラクレスへの復讐に乗り出した事もあると云う。 しかし、ゼウスにより仲裁(物理)されたとか、普通にヘラクレスにボコられ逃げ帰ったとされるエピソードも残る。 【世界初の裁判】 不名誉な神話ばかりが多いアレスだが、正義の立場で立ち上がった事もある。 ある日、自分の血を引くアルキッペがポセイドンの子であるハリロオティオスにレ○プされてしまった(未遂説も)。 怒り心頭に達したアレスはハリロオティオスを殺害。 これにポセイドンは「今更親族○イプなんて常識ダルォ!?」と異を唱え、ここに初の法廷裁判が執り行われたのである。 テミス「判決~レイ○とかクズすぎ~(正論)」 ゼウス「せやな、加害者は情状酌量(下半神卒業しといてよかったーーーーーー!!)」 ポセイドン「海でふやけてる間に地上の常識が変化してる!?」 アレス「無罪」 アテナ「あーいう悪趣味なギャグどこで覚えてくる……て、合うとるやんけ!!」 ……この時、現場となったアレオパゴス(アレスの丘)の地は以降の裁判の聖地となったと云う。 【国の守護神として】 フェニキア王子でテーバイ建国王カドモスは自分の身を守る為にアレスの竜を殺してしまったものの、「アレスを国の守護神として尊崇する」「アレスは娘のハルモニアを降嫁させる」という条件で和解しテーバイの守護神となる。 テーバイの国自体はアレスの後援とカドモス ハルモニアの建国期の善政で頭角を現し、繁栄を享受するのだが・・・アレスに妻を寝取られた兄であるヘパイストスがハルモニアの婚礼祝いに呪いの首飾りを贈ったせいで王家には不幸が続く事になる。 【交友関係】 比較的に仲がいいのは愛人のアフロディテと冥界王ハデス。 アフロディテとはよっぽど肉体の相性がよかったのか、子供の数を見ても例の事件以降も関係を続けていたと見て取れる位である(※口の悪い研究者からは共に神としての資質や他人に与える能力に欠けた似た者同士カップルとも言われる)。 ハデスがアレスに同情的なのは片や鼻つまみ者、片や「名前を言ってはいけないあの人」とされて忌み嫌われている似た者同士だから……では無く(※その可能性もあるが)、アレスが戦争で犠牲を出しまくる→冥界が賑わって嬉しい!かららしい。 ハデス ペルセポネ「入居者募集中!死ぬだけの簡単審査で永遠に静かで落ち着いた生活が約束されます……幸福になりませんか諸氏!?」 良く知られたアレスとハデスの逸話として、子供達が悲惨な死を遂げ続けた結果、自らの不死性を捨てて死を選んだアレスとアフロディーテの娘ハルモニアをアレスがハデスに頼み込んで善人が穏やかに暮らせるエリュシオン行きにした貰った、というエピソードが有る。 まあ、ハルモニアもその夫のカドモスも国を平和に治めて繁栄させた賢君だったので、アレスが頼み込まなくともエリュシオン行きになっていた可能性も高いが、神が不死性を捨てて死ぬケース自体が極めて稀なのでアレスが心配になったのも分からなくもない。 尤も、ハルモニア自身が兄であるヘパイストスの妻であるアフロディーテを寝取った結果生まれた娘なので、本人が如何に善良な女神でも伯父であるヘパイストスの恨みを買っており、結婚祝いに送られた首飾りに強烈な呪いを込められていたのが、子供達の不運の原因なのだが(*1)。 あと、役割上、本来は格下のはずの死の神タナトスには頭が上がらない。 タナトスがいないと戦争で致命傷を受けた者たちが死ねなくなる(たとえ首が胴とはなれていても)から。 そのため、タナトスが監禁されたときにはアレスが助け出すハメになった。 【マルス】 更なる余談としては、逆にギリシャ神話にも影響を与えてはいるものの、ローマ神話の軍神マルス(火星)は、ローマ帝国建国にも絡められて語られた程の威容と人気を誇る主神格の一柱であり、アレスとは全くキャラが違う事がネタにされる。 マルスは戦争の勝利と共に豊穣をも齎す強さと美しさを兼ね備えた男神であり、命を奪うのではなく、与える神であったのだ。 マルス「俺のことは……超アレスとでも呼んでもらおうか?」 追記修正は自分の輝ける場所を見つけてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] このおっさんはGoWでクレイトスさんにボコボコにされて神位を乗っ取られたのしかイメージがない。 -- 名無しさん (2015-12-08 12 23 05) 来たぜーイケメン不遇神!こいつのヘタレっぷりはなんなんだろうね・・・戦争に弱くてもケンカに強けりゃ浮かぶ瀬もあったろうに・・・ -- 名無しさん (2015-12-08 12 24 07) まぁ、歴史背景鑑みると仕方ないっちゃ仕方ない。ある意味歴史の被害者。幸いローマ神話では人気者だし救いはあるんじゃないかな? -- 名無しさん (2015-12-08 12 30 12) 確か星矢でも、名前だけは出てきてたよね? バーサーカーを率いて、アテナと聖戦をやったとかなんとか……。そのときに、てんびん座の武器が使われたとかなんとか。 -- 名無しさん (2015-12-08 13 06 54) アレス「ミノタウロスを倒したくらいで一躍ヒーローか…オレが倒せばよかったかな」 -- 名無しさん (2015-12-08 13 16 50) まぁ世界最古の風評被害者みたいなもんだからな・・・w -- 名無しさん (2015-12-08 15 04 19) ↑2 迷宮で迷って泣く事になるのでやめとけ・・・ -- 名無しさん (2015-12-08 15 05 02) やっぱギリシャ神話の貞操観念はハデスとペルセポネ夫婦が一番まともだわ -- 名無しさん (2015-12-08 16 45 05) ヘラクレスが死の原因を作った妻・デイアネイラとのなれ初めは、冥府に下った時に兄メレアグロスから「妹を頼む」と勧められたのが始まり。そのメレアグロスの実父はアレス。 -- 名無しさん (2015-12-08 17 06 25) おいハーデスとペルセポネの夫妻w -- 名無しさん (2015-12-08 18 47 23) アレスを倒したディオメデスですらギリシャ軍三番手の戦士なんだよなぁ… -- 名無しさん (2015-12-09 07 09 52) 忍殺が関係ない場所での忍殺語は奥ゆかしくないのでは。これはヘンシュウシャ=サンのケジメ案件では。 -- 名無しさん (2015-12-09 20 35 38) 某ゲームでは破壊神として使える部類 -- 名無しさん (2015-12-09 22 58 16) パズドラだともうマルスになってんじゃね~かってレベルで強いなw -- 名無しさん (2015-12-09 23 31 50) エロスが髭モジャのおっさんってマジか・・・(アフロディテの養子だってことは知ってたけど) -- 名無しさん (2015-12-13 21 05 54) マルスもアレスもFEのイメージしかない。 -- 名無しさん (2016-06-12 19 30 20) 母親ヘラには愛されているアレスだけど、自分の娘二人はそのヘラに殺されているという -- (2016-11-12 22 13 07) 型月世界では本人に特に非は無いのにボコボコに叩きのめされて剣を奪われ挙句の果てに奪った本人から挑発されて制裁ビーム撃ったら奪った本人には当たらずその敵に当たり更に別の神様の剣扱いにされるという、アレス本人に問題はあるかもしれないがここまでされるいわれはない。 -- 名無しさん (2016-11-18 21 00 58) 他所へ行くとヒーロー扱い(シヴァ、素戔嗚、神農etc.)は多いけど、アレス程顕著なのは珍しいかも。 -- 名無しさん (2016-12-02 21 51 56) こんなヘタレだけどもギリシャ神話の中では人間視点からすると比較的いい神(あくまで比較的) -- 名無しさん (2016-12-19 20 15 12) イーリアスでアスカラポス(アレスの子)が戦死した際は、ゼウスの意向に反するおそれがあるのに「息子の仇を討つためなら死んでもいい」と激憤する場面がある。問題は一見すると良エピソードだけど、戦神としてはハンチク極まりない点。 -- 名無しさん (2017-08-01 10 20 20) アメコミだと強キャラだから…(特にDC) -- 名無しさん (2019-02-02 16 02 40) 半熟英雄でも強キャラだぞ!レッドドラゴンには負けるけど… -- 名無しさん (2019-02-02 16 26 06) 戦の神といっても戦をする人を助ける神というより、この神自身が戦争そのものの擬人化みたいなものだからな。だから敗走、恐慌、調和といった子を持ち、不和や戦いといった姉妹を持つ。 -- 名無しさん (2019-05-21 16 50 26) ローマでは火星の中に6頭の火を吐く馬とその馬達が引くチャリオットに乗ったマルスの姿を見ていたそうだ。ちなみに設定身長は200m -- 名無しさん (2021-06-11 19 29 51) ギリシャとローマで扱いが180度違うのが面白い。 -- 名無しさん (2022-06-13 17 50 15) 父母共に質実剛健なのになぜここまで王子は弱いのか。 -- 名無しさん (2022-12-26 08 05 47) 名前 コメント
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登録日:2015/12/12 Sat 18 27 40 更新日:2023/10/11 Wed 10 27 07NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 アイギス アテナ アニヲタ神様シリーズ オリュンポス十二神 オリーブ ギリシャ神話 ニケ ミネルヴァ メデューサ絶対殺すウーマン 処女神 勝利 勝利の女神 女神 戦争 戦女神 智勇兼備 梟 槍 機織り 沙織さん 知恵 短気疑惑 聖戦 聖闘士星矢 ■アテナ 「アテナ」はギリシャ神話に登場する女神。 パラス・アテナと云う呼び名でも知られる。 ローマ神話ではミネルヴァと習合した。 オリュンポス十二神の一柱で、戦争と知恵、工芸と芸術を司り、特に勝利と機織り物の女神として語られる。 また、異母姉妹のアルテミスと共に自ら永遠に純潔である事を誓った処女神でもある。 何しろ、大きな前立て付きの兜に黄金の胸当てに長い槍に丸い盾……と完全武装で生まれて来たと云うのだから“お堅さ”では他に類を見ない。 古代ギリシャの文化の中心都市であったアテナイ(アテネ)の守護女神としても知られており、彼女を祀るパルテノン(処女宮)神殿は侵略者であるローマ人をも感服させたギリシャ文明の象徴として今日でも威容を誇る。 聖木はオリーブ。 聖鳥は梟。 これらは平和と知恵を象徴し、梟は添え名(輝く眼)とも繋がっている。 勝利を意味する有翼の女神ニケ(ヴィクトリア)も彼女の化身とされている。 父は至高神ゼウス、母はティターンの思慮の女神メティスとされている。 嘗てウラヌスを打倒したクロノスがウラヌス(天)とガイア(地)より受けた「子らに主権を奪われる」と云う予言を畏れて子供達を呑み込みまくった様に、ゼウスもまたウラヌスとガイアより妊娠中のメティスから「父親にも劣らぬ気性と賢い思慮を備えた娘御」と「傲慢な心を持つが神々と人間どもの王になる息子」が生まれて自分の主権を脅かされるとの予言を受けていた。 そこで、ゼウスは身重のメティスを今度は“性的な意味でない方のパックンチョ”をして腹の中に呑み込んでしまった。 メティス「なあに、ダーリン?妊婦プレイをしてみたいとか本当に貴方ってHに対してアグレッ……いやあああああああああ!」 こうして、メティスの知恵を得れるわ、新妻(テミス)も迎えられるわで一石三鳥!と安心していたゼウスだったが、十月十日が満ちて凄まじい頭痛に苛まれる事になる。 余りの痛さに鍛冶神ヘパイストスに斧で頭をカチ割って貰うと、額から完全武装した戦女神アテナが誕生したのである。 アテナは予言通りに優秀な女神であったが、ゼウス自身より生まれた為かパパっ娘で、ゼウスの主権を脅かす様な危険分子では無かった。 ゼウスは、この美人で強くて賢い愛娘を讃えると共に自らの胸当てを贈り、これをアテナは神盾(アイギス)とした(※普通にゼウスの神盾を下賜されたとの説もある)。 一方、後には傲慢な息子の方も予言通りに生まれているが、此方もテミスより更に後添いのヘラから生まれた為か、神としては微妙な程の残念キャラだった。 ……ともかくも、この若干のズレによってゼウスの統治は永遠の物と確約され、オリュンポスの神々が世界を統治していく事になったのである。 ※生まれたのが男神ではなく女神だったので予言は外れだったとの説もある。 ゼウスへの忠告はガイア、またはクロノスによる忠告の名を借りた呪いだったとされる場合もあるが、何れにせよこれで無効となった。 メティスさんだけが可哀想な気もするし、ヘパイストスがもう登場してたりとか時系列もガバガバだけど、まあほら(ギリシャ)神話だし。 【由来】 元来から同地(アッティカ)で信仰されていた城塞都市の守護女神(ポリウーコス)であり、謂わば地元の人気アイドルであった。 こうした事情からギリシャに支配された後のオリュンポス神族では血統は傍流とされながらも、ゼウスの正妻であるヘラや嫡男であるアレスよりも遥かに神話内での扱いが良い。 これは、元々のアテナ信仰の根深さと、統合されても尚、同地の大女神として小規模な神々をも従えていたとされるエリアボスの人気と強さが窺える。 また、アテナは勝利の女神として英雄達の冒険をバックアップした事でも知られている。 特にペルセウス神話や聖闘士星矢では勝利の女神としてのアテナの加護が重要な働きをしている。 トロイア戦争では発端の一人とされてしまっているものの、後の戦争ではギリシャの勝利を後押ししており、これは出身地域により振り分けられたとされる隠喩的な構図が見て取れる。 【ポセイドンとの対立】 海皇ポセイドンとは妙に仲が悪く……と云うか、基本的にポセイドンが優秀な姪につっかかっては噛ませになるパターンが多い。 ポセイドンが野心に富んだニューリーダー病のNo.2とされつつも微妙に影が薄く、余りいい神話が語られなかった事もあってか人気の差が如実に反映されてしまったのかもしれない(ギリシャ神話に組み込まれた時点で零落していた神であった)。 ポセイドンとアテナ関連の神話として特に有名なのがアテナイ(を中心としたアッティカ地方)の支配権を巡り対立したエピソードである。 この争いは「どちらがアテナイの民に有益な贈り物をするか」で競われ、ポセイドンがアクロポリスの山上を三叉の鉾で突いて塩水の湧き出る泉を生じさせたのに対し、アテナは地上にオリーブの木を生み出してみせた。 オリーブの実は食用にも灯油にも医薬にもなり、幹は家具の材料に、枝は勝利者の冠になった。 これを見た審判の神々(或いは初代アテナイ王ケクロプス)はアテナを勝者とし、彼女の為にパルテノン神殿が建立される事になった。 しかし、これを不服としたポセイドンはアテナイを洪水(※津波や地震説もある)で攻撃。 最終的にはゼウスが仲裁に乗り出し、アテナイの第二の守護神としてエーゲ海に突き出すスニオン岬にポセイドンの神殿が築かれたと云う。 ……ゴネ得は害悪。 ハッキリわかんだね。 この他にも、愛人であったゴルゴン3姉妹の末妹メドゥーサがアテナの祟りに触れて蛇身邪眼の怪物に変えられたりと直接、間接を問わずに敵対する神話が多い。 ちなみにこの後メドゥーサの姉であるステンノーとエウリュアレー(同名のポセイドンの妻がいるが別の神である)がメドゥーサの事で抗議に来たが同様に化け物の姿に変えてしまっている。 一説によれば欲情したヘパイストスがアテナに襲いかかったのは、ヘパイストスが「(鬼母を解放した)褒美に嫁をとらせる」と言われた時に、ポセイドンが敵対するアテナを犯せと薦めた時の話だともされる(当然の様に拒絶されたが)。 現在ではヘパイストスが自らアフロディテを妻に選んだとされる事が多い為、かなり珍しいエピソードである。 ただし、ポセイドンが「これからは俺がニューリーダーだ!」とばかりにゼウスを縛り上げた際には浮気の罰だったのかヘラと共に協力しているらしい。 実はハッキリした事は解っていないのだが、アテナの異名として知られるパラス・アテナのパラスとはアテナと双子の様に育ったポセイドンの孫(トリトンの娘)であったとされている。 アテナは幼少時の諍い、或いは模擬戦の中でパラスを誤って殺害してしまい、その罪を背負う意味でパラスの名を冠したと云う。 しかし、この神話はアテナの誕生譚を初めとした他の神話とは矛盾しており、パラスをアテナの元々の神性から切り離された分身の様な存在だったと考える説もある。 元来のアテナは水に関連した大地の女神であったと考えられており、元々は“大地の女神の夫”と呼ばれたポセイドンと妙に縁が深いのもそれが理由とも考えられる。 メドゥーサも矢張り古の地母神で、パラス同様にアテナとの関連を主張される事もある。 ポセイドンは同じく古の地母神で配偶者であったとされるデメテルともどちらかと言えば敵対する神話が多いが、よっぽど酷い旦那だったのかもしれない。 この他のパラスの由来としてはアテナ(パラス)を殺そうとした同名の巨人が居り、アテナは逆にこれを殺して胸当てや盾の材料にしたと云う。 ……この様に、よく知られた名前の割にはパラスの呼び名の由来は明確では無いのだが、現在ではパルテノンと同じく処女性を示した定冠詞とも考えられている。 単にパラスと記した場合でもアテナを顕し、後にオデュッセウスがトロイアから盗み出したとされるパラディオン像はアテナがパラスの死を悼んで作られたとするエピソードが付けられている(元来はアテナともパラスとも無関係の女神像である)。 ※他にパラティヌス丘の名の由来とされたりするパラースなる複数人の男性名もあるが此方は関係ない。 【主な神話】 人気の英雄達を助けたエピソードでも知られ、ペルセウスのメドゥーサ退治に鏡の盾(自分の神盾だったともされる)を貸し出したり、怪鳥を誘き出すガラガラを用意したり、ベレロポンにペガサスを手懐けられる黄金の手綱を渡している他、オデュッセウスの姿を元に戻したのはアテナだったとされる。 ……仲の悪いポセイドンやアレスの血縁や眷属ばっかりが相手な気もするが気のせいである。 ペルセウスからはメドゥーサの首を献上されており、これによりアテナの神盾は最強の武器にもなった。 処女神として従者の乙女達にも純潔を守らせたアテナだが、一人だけ息子と呼べる存在が居る。 アテナイ王にしてギリシャ式戦車を生み出したとされるエリクトニオスの事で、仕事の依頼に工房を訪れたアテナにヘパイストスが欲情して迫り、拒絶はされたものの美脚にぶっかけられてしまい、それを忌々しげに拭ったアテナが地面に男汁(苦)を叩きつけるとエリクトニオスが生まれたのだと云う。 ここまでの経緯については諸説あり、ヘパイストスがアテナに日頃から懸想していたとか、妻(アフロディテ)に相手にされない寂しさが我慢の限界に達したとかの説がある(一週間程度だが)。 生まれた子供に罪はないと引き取りはしたアテナだが、何故だかエリクトニオスを箱に入れて、何故だかアテナイ王ケクロプスの3人娘に預けたとする神話もある。 結局3人娘は好奇心に勝てずに箱を開けてしまい、アテナが自らの神殿で育てる事になったのだと云う。 純潔の女神が子供を生むと云う奇妙な神話だが、アテナイの守護女神と血縁を結びたいと云う純粋な信仰心から生まれた微笑ましいエピソードであろう……欺瞞! このエピソードからアテナを「鍛治神の伴侶」と呼ぶ場合もある。 ヘパイストス「照れるぜ」 アテナ「……死んだら?」 ギガントマキナでは、アテナは巨人たちの中でも最も強力で不死身のエンケラドスと戦うも圧倒。 まあ、軍神(笑)も一撃で倒せる娘だし。 巨人が逃げ出した所にシチリア島を投げつけて押し潰したとされる。 これがエトナ山だともされるが、この神話は後にテュポンのエピソードとして吸収されてしまったと思われる。 ※これ以前のテュポンはゼウスに灼き払われて殺されたとされていた。 【機織り対決】 アテナの神話と云えば天才機織り娘アラクネとの機織り対決も忘れてはならない。 天才だが傲慢で神々に唾するアラクネを老婆に化けて諭すも聞き入れられず、正体を明かしたアテナは機織り勝負を挑んだ。 「おーっと王者の雷光三段織りだーーー!これで決着かー!?」 「い、いや、見てください挑戦者を!?」 「な、なんとアラクネ選手!桃源無尽乱交織りだーーーー!!処女神への精神的ダメージも兼ねた圧倒的官能美!!これには王者も届かない!!!」 ※実況 解説同僚のおばちゃん達。 ……アラクネの機織りの技はアテナにも匹敵、或いは勝る程のものであったが、彼女がタペストリーに織り込んだのは父のゼウス(や他の神々)の酒池肉林と青姦獣姦乱交の下半神ぶりを精緻に描いた淫らな画であった。 これに激怒したアテナは反省(物理)でアラクネを打ち据え、アラクネも己を恥じて自ら命を絶ったともされる。 でもゼウスのヤリ夫っぷりを考えると文句言えた義理でも無いよね。 アラクネはこの後、トリカブトの汁で蜘蛛の姿に変えられるが、永遠に糸を紡ぎ続ける蜘蛛への転生をアテナの呪いとするか、慈悲とするかで解釈が分かれる。 後代では呪いとされる事が多かったらしく、ダンテが『神曲』で蜘蛛の下半身の亡者として描いたのを皮切りに現在まで創作世界で人気のモンスターとして扱われてしまっている。 アラクネの名は蜘蛛を呼ぶ名詞とされた他、彼女と道ならぬ恋に落ちた弟のバランクスは罰として蛾に変えられたとの神話まで付け足された……やめたげてよぉ! この他、どっかで聞いた話でもあるが沐浴中に裸を見られたテイレシアスを祟りで盲目にしてしまったとのエピソードもある。 まあ、テイレシアスは替わりに予言の力を授かるのだが、極端な祝いと呪いがアテナの神話には付いて回る様である。 追記修正は完全武装してお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 好きな女神 -- 名無しさん (2015-12-12 18 32 42) オリンポスのみなさんの中ではまだマシな部類かな…知名度も高いし美人のイメージもあるし -- 名無しさん (2015-12-12 18 57 11) いやだいぶ碌でもないだろ・・・wアテナ寄りの伝承が多いのも単にアテナ人気に贔屓したものが多いってだけで -- 名無しさん (2015-12-12 22 03 47) 誰とでも寝るBITCH女神、一途だが旦那の浮気相手には冷血非情な貞淑女神、ガードが硬いを通り越して痴漢冤罪並みの過敏さで行き掛けの異性を断罪する処女神…手頃なのが見つからんね~ -- 名無しさん (2015-12-13 05 24 20) テティスとヘスティアは良心。あとは主に最高神の被害者か、鬼畜な女神しかいない… -- 名無しさん (2015-12-13 05 37 13) 嫁or恋人にしてまともに生きていけそうなのがヘスティアくらいしかいねぇ・・・。超絶浮気性なのさえ我慢できる大海よりも広い心があれば実害は少ないアフロディーテも何とかいけるか? -- 名無しさん (2015-12-13 05 57 57) アフロディーテは浮気相手の方からの実害が甚大 -- 名無しさん (2015-12-13 09 25 29) 青春の女神ヘベとかどうかいな?義母がヘラさんになるけどな!後はプシュケとかアリアドネは性格よさそう。 -- 名無しさん (2015-12-13 18 03 38) トロイア戦争中はトロイア側の人間に化けて直接干渉したり神の中でも特に悪辣なイメージ -- 名無しさん (2015-12-13 21 05 39) 地母神としての原型のアナテは地母神らしい流血の女神なんだよなぁ -- 名無しさん (2015-12-17 14 25 52) ペルセポネーも(この神話の中では)かなりまともな性格だろ -- 名無しさん (2015-12-17 15 13 08) ↑ペルセポネは「てめえ雑草女の分際で何うちの旦那に色目使ってんだよ!」と某ニンフを踏みつけているからな…… -- 名無しさん (2015-12-27 19 12 50) 誰かペルセポネさんの記事も書いてくれんもんか...... -- 名無しさん (2016-03-17 19 38 08) そういえば、沙織さんって映画だと星矢(ペガサス聖衣着用)をお姫様抱っこしてたな。シチリア島をぶん投げれるなら納得だ… -- 名無しさん (2016-06-05 00 10 10) ペルセポネの御付の女神ヘカテの記事も -- 名無しさん (2016-08-28 20 48 17) ぶっかけられただけで子供ができるんだから、アフロディテ並(比喩)のぶっかけ祭りなんてやったら、とんでもないことになるんじゃ......。 -- 名無しさん (2016-11-22 21 51 35) アラクネの話見て失望しましたプロメテウスのファンになります -- 名無しさん (2017-01-02 21 22 32) 確か祀っていた神殿の柱には生贄として若い男性を生きたまま塗り固めて作ったんだっけか -- 名無しさん (2017-01-02 21 51 14) ↑11 穏やかで慎ましくおおらかなで楽天的なヘベさんが、これまで散々苦労してきたヘラクレスの嫁になったのは(ヘラとの和解も含めて)ものすごい救いだと思うんだ。 -- 名無しさん (2017-01-10 10 47 18) どっちにしろギリシア女神陣の中では上から数えたほうが早いレベルでマトモなのは間違いない -- 名無しさん (2019-05-21 16 24 04) アテナの人気があるのはアテナイの勢力が強くて影響力があったから。ギリシャ神話の神の立ち位置はご当地守護神争いの結果でもある。 -- 名無しさん (2019-05-21 16 55 30) 『世界の神がみ超図鑑(ポプラ社)』によると、彼女のサイズは「人間大~超巨大」と書いてあったけど、巨大化した時の身長と体重は何mと何tあるのかな。 -- 名無しさん (2020-07-23 20 11 37) 地球人とウルトラマン、くらいかな? -- 名無しさん (2020-07-23 21 12 44) 強くてニューゲームかつ最強装備をフル装備な感じ -- 名無しさん (2020-07-23 21 16 30) 聖闘士星矢的に解釈すると、初代天馬星座の聖闘士のベレロポン、聖戦終結後に次代の希望として聖闘少女に預けられた戦災孤児のエリクトニオス、デスクィーン島に追放された聖衣職人のアラクネってところか -- 名無しさん (2020-11-08 16 56 25) アレスと司るものが被ってるように思うけどアレスが戦いの神であるに対してアテナは軍略の神ってイメージでいいかね -- 名無しさん (2021-04-09 14 37 55) ↑アテナは戦争の正の面、アレスは負の面って感じなのかな? -- 名無しさん (2021-04-09 15 11 59) ↑アレスの生まれた子供が不和とか報復的な面を司る神が多いから アレスは戦争の残酷さをメインで司るっぽい アテナは勇者に助言するから知略を司る神っぽい -- 名無しさん (2021-08-27 20 07 44) ↑そんな感じだね。アテナが戦争に於ける知略とか誇りある勝利を司ってるのに対し、アレスは戦争を続けさせるために両陣営に働きかけるとかしてたとされてる。 -- 名無しさん (2021-08-27 21 30 20) アテナからポセイドンに寝返った戦士がいてね。 -- 名無しさん (2021-09-26 04 47 13) メデューサの髪の美しさに嫉妬して怪物に変えたり、黄金の林檎の件で争ったりしてるし、この女神自分の美貌に滅茶苦茶自身持ってるんだろうな。特に褒められたりとかしてないみたいだけど -- 名無しさん (2022-02-05 09 20 10) 戦女神だけあって苛烈なエピソード満載ですな。 -- 名無しさん (2022-02-05 11 58 16) ↑↑メデューサの件は侮辱してきたっつー自業自得説が有るとか…何故にギリシャ神話の人間は神を侮辱というか挑発するんだか…(ヘラは相手に有責皆無の逆恨みばっかだけど) -- 名無しさん (2022-02-14 19 26 26) 英雄たちには惜しみ無く加護を与えるが敵対するもの侮蔑するものには一切容赦しないオリュンポスの風紀委員みたいな女神さま。 -- 名無しさん (2022-06-13 18 36 48) 誰でもいいから、彼女の容姿を教えてくれ。俺が調べた所によると、焦げ茶色の髪と灰色の瞳。そしてオリーブ肌。らしいのだが、他にも定説があるのだろうか? あとスカマンドロスで水浴したってのが、何処を調べても出てこないのだけど、本当なのだろうか? -- 名無しさん (2022-08-21 19 05 22) アラクネーの件は情け付きの罰なんじゃないかな? -- 名無しさん (2022-11-18 03 17 39) 名前 コメント
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登録日:2019/3/13 (水曜日) 23 48 00 更新日:2023/11/13 Mon 20 56 41NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 ギリシャ神話 ケラウノス サイクロプス サンダーサーベル 伝説の武器 最強 杖 槍 神武 雷 雷神 雷霆 ケラウノス(κεραυνός) とは、古代ギリシャ語における「雷」である(*1)。 また、ギリシャ神話の主神であるゼウスが振るう武具としても知られ、同神話最強の武器である。 形状に関しては「杖」「槍」「矢」などと諸説あるが「雷そのもの」であるとも。 訳語としては、雷霆(らいてい)の語を当てられることがしばしば見受けられる(*2)。 概要 元々はサイクロプス三兄弟がゼウスによってタルタロスから開放してもらった際にゼウスへの感謝も兼ねた献上品として作ったもの。 サイクロプスはそれぞれ「閃光(ステロペス)」「稲妻(アルゲス)」「雷鳴(ブロンテス)」の名を関しており、その三つを合わせた雷の力が宿っている。 また、アテナがその知恵から発明したともいわれる。 この場合、アテナがヘパイストス(*3)とその下にいるキュクロプス(サイクロプス)を指示して作らせ、そしてゼウスに献上したとされる。 ゼウスを象徴する武具であるためゼウスのみが使えるイメージが強いケラウノスだが、このことから、実はアテナも使うことが可能という伝承も存在する。 かの「アイギスの盾」が、アテナを象徴することもあればゼウスに使われることもあるのと似たような話だろう。 また、後述の様に一度、アポロンによって製造所を破壊されており、製作担当者も殺されているので、元々キュクロプスが作っていた物をアテナとヘパイストスが製造設備も含めて再現したと考えれば、双方の説の辻褄は合う。 その形状は先述の通り武器の形をしていたという説があるが大抵の場合決まった形はなく、雷=稲妻そのものと言われる。 ゼウスはこれを投擲する形で使っていたと言われてるので、キン肉マンに登場する技で例えるならばサンダーサーベルのような感じで使っていたイメージをしていただければ問題はない。 また、単なる雷として描写されているイメージがあるが、原典では全能神の威光として一度放てば世界を軽く焼き尽くし、本気で放った場合には宇宙そのものをも破壊すると言われる文字通りギリシャ神話で、最強の威力を誇る武具なのだ(*4)。 神話におけるケラウノス 最初に登場したのがティターン神族との戦いであるティタノマキアーである。 若き日のゼウスは先述のようにタルタロスに封印されていたサイクロプスを助け出すとお礼にケラウノスを献上され、早速これを手にし、手足のように扱ってティターン神族を次々に駆逐、戦争に勝利するとタルタロスへ封印した。 ゼウスの雷霆は放った瞬間に空間を満たし、威力は勿論のことティターン達は強烈な光で目をやられるのにも苦しめられたという。 そして古い神話の形では、この序でとばかりに世界の始まりであるカオスをも滅ぼされているとのこと。 ギガントマキアでもギガスの軍勢を蹴散らす際に使っているが、妻であるヘラにギガスの一人であるポリュピリオンが欲情し襲いかかった際にはこれを投擲し、致命傷を負わせた。 止めはヘラクレスが刺している。 アスクレピオスの逸話においても登場し、後述する通り死因となっている。 ケイローンに師事していたアスクレピオスは飛びぬけた医術を持っており、あらゆる病を治し、遂には死者をも蘇らせる水準にまでなっていた(彼が蘇らせた人物の中にはグラコウスやヒッポリュトスも含まれている)。 だが死者が冥界に来ないということはハデスら冥府神にとっても死活問題であり、世界の秩序を乱す行為であるとゼウスへ抗議した。 これを聞いたゼウスはアスクレピオスへ罰を与える為にケラウノスを投擲し撃ち殺したが、しかし我が子の死の真相を知ったアポロンはこれに激怒。 八つ当たりか逆恨みか、ケラウノスを作ったサイクロプスたちを襲撃すると次々に殺していき、遂には皆殺しにしてしまった為、ゼウスはその功績を認めて天に上げ、神の一員として迎え入れるとへびつかい座とした。 雷霆の製造所を破壊したアポロンは正規の神罰でお仕置きされ、オリュンポスの1年間の追放と人間の牧場での労働と言う罰を喰らった。 ケラウノスの製造所はヘパイストスが復旧したものと思われる。 そして魔神テュポンとの戦いでも使用されており、他の12神が逃げ惑う中勇敢にも立ち向かうものの、テュポンには全く通用せず、遂には敗れ去ってしまう。 だがリベンジ戦においてはモイラの策略もあって弱体化したテュポンへ投げつけ、弱らせたところにエトナ山を投げつけて見事封印に成功した。 ただし、原典に於いてはゼウスの方が弱体化されていない為、カオス同様に、テュポンは全能神の威光に焼き尽くされたとされていた。 なおこのケラウノスの力を宿したことでゼウスの「本性」は雷と一体化したので、セメレに自らの本当の姿を見せた際には変身した途端に一瞬で感電死させてしまうという悲劇を招いた。 この時、セメレーは「真の姿でヘラ様と行う夫婦の営み」をゼウスに願っている。 逆に言うと、ヘラはケラウノスをまともに受けても平然と耐えられる、少なくとも容易にダメージを負わない事が証明されている。 ヘラと同じく正妻だったテミスと行為中に恋人を雷霆で射殺されても碌なダメージを負わなかったデメテルの2人もヘラ同様にケラウノスが効かないか、かなり耐えられると思われる。 ヘパイストスは雷霆で痛撃を受けており、アポロンも「雷霆が有る限りゼウスに立ち向かっても敵わない」と理解して雷霆の製造所を襲撃しているので、神だから雷霆が効かないと言う訳ではない。 このように古代ギリシャにおいて雷とは神話における最高神の怒りそのものであり、当時のギリシャ人にとってもまさに畏怖すべき自然現象であったことは間違いないだろう。 正義の剣 実はケラウノスは正式な神罰の執行手段ではない。 正式な神罰の執行手段として 正義の剣 が存在しており、ゼウスとテミスの次女であるディケーが神器として所有している。 此の 正義の剣 は 正義の天秤 と対になっており、罪の重さを計って其れに応じた罰をゼウス、テミス、ディケーが相談した上で振るわれる。 雷霆の製作所がアポロンに襲撃されて働いていたキュクロプス達が殺された時でも、正式な神罰は問題無く機能した処を見ると、ケラウノスと 正義の剣 は別物である可能性が高い。 何方の威力が上か?と言う点は明言されていないが、 正義の剣 はゼウス、テミス、ディケーの三者が相談の上で振るわれるので、使用の手続きが面倒で最高神と言えども気軽に使えない代わりに、軽いお仕置きで済ませる事も出来るので威力の調節精度では上回っていると思われる。 創作におけるケラウノス あまりギリシャ語で呼ばれることはなく、もっぱら雷霆の名称で登場する。 ケラウノスそのものというよりは雷属性の武器や技名などに使われることが多い。 余談 ギリシャ神話と共通した要素を持つ古代オリエントに広がった他地域の古代宗教の主神達(メソポタミア、インド、北欧…etc.)にも雷使いが多く、彼等の使用する雷もまた雷霆と訳す用法が一般化している。 これ等の神々は、鍛冶を象徴する神性に雷霆を献上される構図まで一緒である。 日本でも雷は神鳴りであるし、神その物の象徴であった。 代表的な武神である建御雷神(たけみかづちのかみ)や、かの有名な学問の神、菅原道真なども雷神の類である。 俵屋宗達作・国宝「風神雷神図屏風」などは誰しも一度は目にしたことがあるだろう。 古代では大地に落ちる雷は、そのまま「父なる天」と「母なる大地」の交合=豊穣の象徴。 稲の妻と書くように、農耕民族として欠かせない信仰であった。 そのことから、稲と豊穣の神である稲荷神とも関係が深い。 また、雷が最初に人に火をもたらしたと真しやかに言われたりもしている神よりの贈り物、叡知の象徴でもある。 追記・修正はおへそをとられないようにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アポロンェ・・・ロバの耳とか妹関連とか、あいつはよくこういうことするけど -- 名無しさん (2019-03-14 09 10 46) 武器の形がよー判らん繋がりだとブリューナクに通じるかな。「(光の神)ルーの長い腕」と表現されるので槍説、鞭説、光そのもの説とかある -- 名無しさん (2019-03-14 10 44 05) サンダーブレークかな? -- 名無しさん (2019-03-14 13 56 20) パイルバンカーになったりもする -- 名無しさん (2019-03-14 16 12 38) DSのグウィンが投げる太陽の光の槍(雷)ってコレが元だな。宇宙そのものを破壊出来るって恒星の熱量は遥かに超えてるだろうし、はっきり言って電気や火で収まる次元じゃないよな… -- 名無しさん (2019-03-14 17 42 52) ↑プラズマやろねえ。それもゼットンの 火球でネタにしてたレベルの。 -- 名無しさん (2019-03-14 17 55 51) 科学が進歩して宇宙の実態を飛躍的に把握出来る様になり、宇宙自体が想像を超えるほど深遠だったため、そんな宇宙を破壊出来る代物を作ったサイクロプス達の評価も爆上がり -- 名無しさん (2019-03-14 19 12 35) ガンマレイ -- 名無しさん (2020-03-07 19 34 24) ここでいう「宇宙」は「世界(≒地球)」と同義であって、事象の地平面の彼方まで焼き尽くすという意味に取ることは厳しいと思う。 -- 名無しさん (2020-09-01 20 09 43) 新しい仮説だとピラミッドはロストテクノロジーとなった発電所と言うのがあります。その電気は稲妻に匹敵するのだとか。元ネタの可能性が急浮上していますね。 -- 名無しさん (2021-11-06 16 47 08) ガンマレイケラウノス! -- 名無しさん (2022-09-04 22 07 43) あのサイクロプスの皆さんとばっちりの上に泣き寝入りじゃないですか -- 名無しさん (2022-09-04 22 16 20) ↑ ギリシャ神話では日常茶飯事だから...(ゼウスとヘラの周りが特に -- 名無しさん (2022-09-04 22 33 15) 名前 コメント